【基礎知識】 FBAの手数料確認方法を総ざらい!新機能「容量モニター」「容量マネジャー」も徹底解説!

【基礎知識】 FBAの手数料確認方法を総ざらい!新機能「容量モニター」「容量マネジャー」も徹底解説!_Amazon専門コンサル運用代行のアグザルファ

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FBAを利用しているAmazon出品者の方々からよく聞くお悩みの一つに、「FBAの手数料が複雑で管理が難しい…」という声があります。中には、ほとんど管理していない、把握もできていない、という方もいらっしゃるかもしれません。

そこで今回の記事では、FBAの手数料について改めて確認し、新しく始まった「容量モニター」と「容量マネジャー」の機能について詳しく解説します。これらの機能を活用することで、負担を軽減するための具体的なヒントをお届けします!

FBAを利用している方やこれから導入予定の方は、ぜひ最後までお読みください。

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「FBAを利用する際の手数料」を総まとめ

まずは、FBAの手数料について確認しましょう。FBAにかかる手数料は大きく以下の二つに分けられます。

Aグループ【商品を出荷したタイミングでかかる手数料】
Bグループ【倉庫での保管や管理のため、定期的にかかる手数料】

※記載されているリンクについては画像をクリックすることでヘルプページに遷移します。

Aグループ【商品を出荷したタイミングでかかる手数料】

Bグループ【倉庫での保管や管理のため、定期的にかかる手数料】

以前はBグループに「在庫保管超過手数料」が含まれていましたが、2024年10月をもって廃止されました。それに伴い、「容量モニター」「容量マネージャー」という新機能が導入され、予約手数料(容量マネージャー内の手数料)が新たに追加されました。

「在庫保管超過手数料」:廃止
「容量モニター」・「容量マネージャー」:新機能導入

後半では、この「容量モニター」と「容量マネージャー」についても徹底解説してまいります。

なお、各種、各種FBA手数料の概要や詳細な解説については、以下のブログ記事もご参照ください。⬇︎

【2024年最新版】AmazonFBA手数料とプログラム改定のまとめ!

【面倒な計算お任せ!】Amazon FBA「料金シミュレーター」を活用しよう!

【2023年最新】Amazon販売手数料とFBA手数料の改定内容まとめ&手数料削減のコツ

「FBAに関わる手数料」の確認方法

次に、FBAに関わる以下手数料の確認方法を解説します。これにより、どの手数料がどれぐらい発生しているのか、具体的に把握することができます。

  • FBA手数料
  • 在庫保管手数料
  • 長期在庫保管追加手数料
  • 低在庫レベル手数料
  • FBA在庫の返送/所有権の放棄手数料
  • 納品不備受領作業手数料の確認方法

※「予約手数料(容量マネージャー内の手数料)」については次項で解説しています。

【FBA手数料の確認方法】

1.セラーセントラルトップの左上のメニュー(ハンバーガーボタン)「支払い」「レポートリポジトリ」の順で開きます。

2.レポートリポジトリ画面中ほどのタブで「レポートリポジトリ」を選び、レポートの種類を「トランザクション」に設定、確認する期間の開始日と終了日を選択し、レポートをリクエストします。

3.ダウンロードしたCSVファイルを開くと下記のように、様々な手数料が記載されていますので、「FBA手数料」と記載されている列にて、ご確認ください。

【在庫保管手数料の確認方法】

1.セラーセントラルトップの左上のメニュー(ハンバーガーボタン)「レポート」「フルフィルメント」の順で開きます。

2.Amazon フルフィルメント レポート画面左から、「在庫保管手数料レポート(月次)」を選びます。

3.確認する期間の開始日と終了日を選択し、レポートをリクエストします。

4.ダウンロードしたCSVファイルを開き、「Monthly storage fee (est.)」と記載されている列に商品ごとの在庫保管手数料(税抜き)が記載されておりますので、ご確認ください。

【長期在庫保管追加手数料の確認方法】

1.セラーセントラルトップの左上のメニュー(ハンバーガーボタン)>「レポート」「フルフィルメント」の順で開きます。

2.Amazon フルフィルメント レポート画面左から、「長期在庫保管手数料レポート」を選びます。

3.「長期在庫保管手数料レポート」の画面を開くことができるので、該当の期間を選択し、「レポートの生成」をクリック。「課金額」よりご確認ください。

ファイルで出力したい場合には、ダウンロードタブを選択いただければ可能です。

【低在庫レベル手数料の確認方法】

低在庫レベル手数料は、FBA手数料に合算して請求されるため、現時点ではレポートなどから個別に抽出することができない仕様となっています。

なお、低在庫レベル手数料についての詳細な解説は、以下のブログ記事でご確認いただけます。ぜひご参考ください。⬇︎

【2024年最新版】AmazonFBA手数料とプログラム改定のまとめ!

【FBA在庫の返送/所有権の放棄手数料】

1.セラーセントラルトップの左上のメニュー(ハンバーガーボタン)「レポート」「フルフィルメント」の順で開きます。

2.Amazon フルフィルメント レポート画面左から、「返送/所有権の放棄依頼詳細レポート」を選びます。

3.「返送/所有権の放棄依頼詳細レポート」の画面を開くことができるので、ダウンロードタブを選択、該当の期間を入力ダウンロードをクリックします。

4.ダウンロードしたCSVファイルを開き、「返送/廃棄手数料」と記載されている列に商品ごとの手数料が記載されておりますので、ご確認ください。

【納品不備受領作業手数料の確認方法】

1.セラーセントラルトップの左上のメニュー(ハンバーガーボタン)「レポート」「フルフィルメント」の順で開きます。

2.Amazon フルフィルメント レポート画面左「在庫」の選択肢から、「表示を拡大」をクリックした後、納品不備レポートを選択します。

3.期間を選択し、レポートの生成をクリックした後、手数料の合計に記載されている金額をご確認ください。納品不備レポートを選択します。

ファイルで出力したい場合には、ダウンロードタブを選択いただければ可能です。

【予約手数料(容量マネージャー内の手数料)の確認方法】

予約手数料に関しては、『新機能「容量マネージャー」とは。』で詳細を解説いたします。

在庫保管制限とは

FBAの手数料を確認すると、予想以上に負担が大きいと感じる方も多いかと思います。

また、「在庫保管超過手数料」もあるのでは?と思った方もいらっしゃるかもしれません。

冒頭で記載した通り「在庫保管超過手数料」は、在庫保管制限を超えた容量に対してかかる手数料でしたが、2024年10月1日以降に廃止されました。

そもそも「在庫保管制限」とは何か、疑問に思う方もいるかもしれません。

簡単に解説すると、FBA内でセラーが使用できるスペースの制限のことです。
これまでは、「在庫パフォーマンス指標」が低いセラー(つまり、在庫管理がうまくいっていないセラー)だけに適用されていました。

しかし、2024年10月1日以降は、すべてのセラーに対して毎月の「在庫保管制限」が設けられることになり、これまで存在していた「在庫保管制限」を超えた容量に対してかかる「在庫保管超過手数料」は廃止され、代わりにセラーが自分で「追加の保管容量」をリクエストできる仕組みが導入されることになりました。

2024年10月時点では、FBAの在庫保管制限は次の指標によって設定されています。

  • 在庫パフォーマンス指標のスコア
  • 過去の販売状況
  • 売上予測
  • 収益の見込み

そのため、セラーの成長に合わせて保管制限が変動することになります。

また、これまで四半期ごとに表示されていた在庫保管制限は「容量モニター」で毎月表示されるようになりました。

新機能「容量モニター」とは

「容量モニター」では3カ月先までの在庫保管制限を確認することができます。

具体的には、以下の内容が確認可能です。

  • 翌月の在庫保管制限(確定したもの)
  • その後の2カ月間の在庫保管制限については、予測データ(推定値)

これらの情報はメールでも通知されます。
なお、推定値に関しては、在庫パフォーマンス指標のスコアや、FBA倉庫の空きスペースの状況によっては変わる可能性があります。

【容量モニターの確認方法】

1.セラーセントラルトップの左上のメニュー(ハンバーガーボタン)「在庫」「FBA在庫」の順で開きます。

2.FBA在庫管理画面が開くので、「在庫」「在庫のパフォーマンス」の順で開きます。

3.在庫のパフォーマンス画面が開くので、一番下の「容量モニター」をクリックします。

実際の容量モニターが下記です。

容量モニター画面の左側記載されている【現在の使用率】について説明します。

  • 最大納品数:その名の通り、納品できる在庫の最大容量が表示されます。マウスのカーソルをiマーク移動すると具体的な立方メートル数も確認することができます。
  • 未受領の納品:Amazonでの受領が完了していない納品で使用される容量です。進行中、出荷済み、輸送中、到着済み、搬入済み、受領中のステータスの納品が含まれます。
  • 手持ちの在庫:既にFBA内にある在庫が使用する保管容量です。返送/所有権の放棄待ちの在庫は含まれません。

容量モニター画面の右側に記載されている【容量の見通し】について説明します。

  • 容量制限の合計:「標準サイズ」「大型サイズ」「服&ファッション小物」「シューズ」の各それぞの保管容量制限の合計が表示され、それを基準にしたFBA在庫の保管制限が表示されています。

なお、今回の事例場合、12月は確定していますが、1月と2月に関しては確定しておらず、目安となる推定数値が表示されています。

そして、ここで出て来るのが新機能の「容量マネージャー」になります。

「容量マネージャー」については、次のトピックで詳しく解説いたします。

新機能「容量マネージャー」とは

「容量マネージャー」ではセラーが自分で追加の保管スペースを申請することができます。

<参考:容量マネージャーの実際の画面>

前述の通り、現在の在庫保管制限は全てのセラーに適用されます。

そのため、購入者に人気があると予想される商品をFBAに納品する際に、割り当てられたスペースの上限よりも在庫を納品したい場合には、容量マネージャー画面の「新しいリクエストを作成」から申請することになります。

しかしながら、すべてのリクエストが受け入れられるわけではありません。

以下の流れように、申請中のすべての出品者がリクエストした入札金額を元に、実際にスペースを確保するための金額が決定されます。

その後、リクエストした金額が高かった出品者から順にリクエストしていた広さのスペースが割り当てられていきます。

  1. 予約手数料を仮設定して、追加の保管容量をリクエストします。
  2. すべてのリクエストは定期的に確認され、1立方メートルあたりの予約手数料が最も高いリクエストから順番に承認されます。
  3. 最も低い予約手数料が一律で適用されるため、承認されたリクエストには一番低い金額が適用されます。
    ※最も低い予約手数料とは承認されたリクエストの中で最も低い予約手数料となります。

<イメージ>
下図の場合、立方メートルあたりの予約手数料が最も高い出品者B→出品者C→出品者Aの順にスペースが割り当てられます。
出品者Aは希望の追加スペースの全てが割り当てられないものの、出品者Aのリクエストが承認されておりますので、一律で10円/㎡でスペースが割り当てられることになります。
※出品者Aが「自動キャンセル機能」を有効(デフォルト有効)にしている場合。
有効にしていない場合は出品者Aにはスペースは割合充てられません。その場合、出品者Cの一律で15円/㎡が予約手数料として採用されます。
※「自動キャンセル機能」は容量マネージャーの右上部分にて有効・無効の切り替えが可能です。

なお、保管スペースは予約手数料が高い順に、割り当てられるため、より高い手数料を提示したセラーが優先的に追加保管容量を獲得します。

また、予約手数料が高い順に、Amazonが確保しているすべての容量が割り当てられるまで続くため、入札額が低い場合には、自分の順番が回ってこない(必要なスペースが確保できない)可能性があります。

実際のリクエスト画面が下記です。下記画像の赤枠を入力することで、リクエストが可能になります。

「パフォーマンスクレジット」

「パフォーマンスクレジット」という仕組みも導入されます。

これは、追加の保管容量を利用して得た売上に応じて、予約手数料が減額される、または全額が相殺される仕組みです。

そのため、たくさん売れば売るほど、追加保管容量に対する手数料が減り、場合によっては全く支払わなくて済む、というインセンティブが設けられております。

予想される在庫のパフォーマンスクレジットの計算は、「容量マネージャー」画面下の「在庫のパフォーマンスクレジットのシミュレーターをダウンロード」から可能となっております。

ダウンロードしたファイルは現時点では、様々な言語で表示されているため、「JA JP」のシートをご使用ください。

<参考画像:赤枠が在庫のパフォーマンスクレジットのシミュレーターをダウンロード掲載箇所>

また、容量制限の引き上げ期間が始まると、容量マネージャーのリクエストセクションで、獲得したパフォーマンスクレジットの額を追跡でき、パフォーマンスクレジットのプレビューは毎日更新されます。

実際にかかった金額に関しては、予約手数料の履歴をダウンロードより確認が可能です。

参考URL
https://sellercentral.amazon.co.jp/help/hub/reference/GAFNWEYTJUV2GBFC

まとめ

今回は2024年12月時点でのFBAの手数料と確認方法、新機能「容量モニター」「容量マネージャー」について解説してまいりました。

本ブログのポイントは下記の通りとなります。

  • FBAを利用した際に発生する手数料を漏れなく確認することで、負担軽減の可能性がある。
  • 2024年10月からすべてのセラーに対して在庫保管制限が開始している。
  • 「容量モニター」では、使用可能な在庫スペースの容量を確認可能。
  • 在庫スペースが追加で必要な場合には「容量マネージャー」からリクエストすることができる。

FBAの在庫管理では、特に季節商品やトレンド商品を取り扱うセラーにとって難易度が高い傾向があります。新機能である「容量モニター」や「容量マネージャー」を活用し、需要の変動に迅速に対応することで、在庫不足や過剰在庫の防止にお役立ていただけると幸いです。

FBA手数料についてお悩みでしたら、まずはお気軽にAmazon専門コンサル・運用代行のアグザルファまでご相談ください!

最後までお読みいただきありがとうございました

今後もアグザルファブログでは、Amazon出品者の皆さまに役立つ情報を発信して参ります!
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