【簡単解説】 Amazon試着機能「Prime Try Before You Buy(PTBYB)」について
こんにちは!
国内初のAmazon専門コンサルティング・運用代行サービスを展開しているアグザルファです!
アグザルファブログではAmazon専門コンサルタントがAmazon出品に役立つ情報をお届けしています。
Amazonでアパレル商材を取り扱う出品者様であれば、一度はご経験があるかと思いますが、商品の返品理由として以下の記載が目立ちますよね…
「サイズが合わなかった」
「色合いがイメージと違った」
「素材が肌に合わなかった」
リアル店舗であれば、実物の商品を手に取り見ることができ、試着も可能ですが、ECではそういうわけにもいかず出品者・購入者の双方で歯痒い思いをしてしまうこともあるかと思います。
Amazonではそんな経験をお持ちの方々向けに「Prime Try Before You Buy(PTBYB)」といったお試し (ご試着) 機能があることをご存じでしょうか。
「Prime Try Before You Buy(PTBYB)」 機能を活用することで、上記のような問題を軽減することが可能になるでしょう。
※本プログラムの利用はAmazonからの招待制となります。
そこで今回は、Amazonから招待をいただいた際にスムーズに利用できるよう、「Prime Try Before You Buy(PTBYB)」について解説してまいります。
目次
「Prime Try Before You Buy (PTBYB)」とは
まず、「Prime Try Before You Buy(PTBYB)」とはどういった機能・サービスなのかを解説いたします。
「Prime Try Before You Buy(PTBYB)」とは、洋服やシューズ、バッグなどをユーザーが取り寄せて試着後に購入を決定した商品のみ代金を支払うサービスになります。
以前は「プライム・ワードローブ」という名称で認知されておりましたが、2021年10月12日より、現在の「Prime Try Before You Buy(PTBYB)」に名称が変更されました。
(以後、略称「PTBYB」と表記させていただきます)
PTBYBを利用できるAmazonユーザーは「プライム会員限定」となっており、対象商品カテゴリは「レディース、メンズ、キッズの洋服からシューズ、バッグ等」といったアパレル商材が対象になります。
そして、1度の配送で試着できる商品点数・期間は以下の通りです。
商品点数:最大4点
期間:配送が完了した翌日から最長で7日間
PTBYBを利用できる商品は以下画像のように案内が表示がされます。
▼実際の表示画面
購入者様にとって嬉しいポイントは試着した結果、「サイズ」や「素材」が合わないなどの場合、配送料や返送料を含めて無料で返品が可能となることです。
さらに詳細を知りたい方は以下の公式ページをご確認ください⬇︎
Amazon PTBYB (Prime Try Before You Buy)
「PTBYB」の3つのメリット
「PTBYB」がどういった機能・サービスか分かったところで、次に出品者目線での3つのメリットを解説していきます。
メリット1:購入障壁軽減
「PTBYB」は上記の通り、プライム会員は無料で利用でき、実際に商品を試すことができます。
お試し試着ができる商品とそうでない商品があった場合、実際に使用して使い心地・素材感が分かっている商品の方がユーザーの購入障壁は低くなります。
加えて、特に高額の商品に関しては、商品選びで失敗したくないという心理作用がより働きますので、高単価商品に対しては特に有効であると考えられます。
メリット2:ブランド認知拡大
Amazonには「PTBYB」の特設ページが存在します。
登録することで以下の特設ページに商品が掲載されますので、ブランド・商品の認知拡大に繋がります。
■PTBYB特設ページ:https://www.amazon.co.jp/tbyb/huc/**?ref=tbyb_huc_ols_ban_tbyb_l0
こちらの特設ページに関しては、ただ「PTBYB」対象商品を掲載しているだけではなく、カテゴリ・アイテム・レビュー評価・セール対象商品といった区画が設けられていますので、シンプルで見やすいページ構成となっております。
そして、ページ上部にはシーズン・オケージョンに沿った特設ページが設置され、季節性に左右されるアパレル商材にとっては非常に有効なページ構成といえるでしょう。
ちなみに本記事を執筆している2023年3月現在では、「レディース 入園・入学式ウェア」がトップバナーでページ上部に紹介されていました。
▼「PTBYB」特設ページ上部バナー参考 (2023年3月現在)
メリット3:FBA手数料・FBA配送代行手数料が「無料」
売上に直接寄与するメリットではありませんが、ユーザーが商品を試着し、仮に購入に至らず商品を返送する場合、FBA手数料・FBA配送代行手数料は「無料」となります。
そして、もちろんユーザー側も返送料等の費用負担は発生しないので、出品者・ユーザー双方が損をしない機能といえるでしょう。
「PTBYB」の管理画面操作
次に「PTBYB」管理画面の操作方法を画像付きで解説してまいります。
まず、「PTBYB」の管理画面はセラーセントラル上には存在しません。
本機能を活用する際は前述の通りAmazonから招待された後、専用ページURLを共有してもらう必要があります。
本記事では「PTBYB」の招待を受けて活用できるとなった場合の操作方法を解説いたします。
トップ画面
まず、「PTBYB」のトップ画面は以下の通りであり、主に使用する項目は赤枠で囲んだ「対象商品を登録する」「登録済み商品の管理」となります。
対象商品を登録する
「対象商品を登録する」の画面は、文字通り「PTBYB」に商品を登録する際に活用します。
①「対象商品を登録する」画面の検索窓で対象商品のSKUを入力
②該当商品のチェックボックスに✓を入れる
③「選択された商品を登録する」をクリック
④「Prime Try Before You Buyプログラムに登録されます」と表示されるので、問題なければ「了解しました」をクリック>完了
登録済み商品の管理
続いて「対象商品を登録する」に関して、こちらも文字通り「PTBYB」に登録されている商品を管理できる画面で、主に登録商品を解除する際に使用します。
①「登録済み商品の管理」画面の検索窓で対象商品のSKUを入力
②該当商品のチェックボックスに✓を入れる
③「選択された商品を登録解除する」をクリック
④「Prime Try Before You Buyプログラムに登録解除されます」と表示されるので、問題なければ「了解しました」をクリック>完了
対象ファイルをアップロード
上記では、管理画面上で登録・登録解除する方法を解説してきましたが、対象ファイルをアップロードして、一括で複数の商品を登録・登録解除する方法もございますので、必要に応じてご確認いただければと思います。
- 管理画面上で登録する方法:登録商品数が少ない時に便利
- 対象ファイルをアップロードする方法:登録商品数が多い時に便利
①「対象商品を登録する」「登録済み商品の管理」いづれかの画面で「商品を一括管理する」をクリック
※本記事は「対象商品を登録する」の操作画面となります。
②「商品データのリクエスト」をクリック>「商品データをダウンロード」>登録可能商品の一覧がテキストでダウンロードできる
③「テンプレートのアップロードにより商品を一括管理する」>「ダウンロード」より登録テンプレートをダウンロード
④対象商品のSKU・Enroll(登録)もしくはUnenroll(登録解除)を入力し、「.txt」形式で保存
⑤対象ファイルを選択し、「アップロードする」をクリック>完了
「PTBYB」の注意点
ここまでで、「PTBYB」のメリット等が十分に理解できたかと思います。
Amazonユーザー・出品者双方にメリットが多い「PTBYB」ですが、注意点もございますので最後に解説いたします。
注意1:商品劣化の可能性あり
基本的には、香水やたばこの匂い、ファンデーションなどの化粧汚れが付着したものなどは返送できない規約となっておりますが、一度は管理下から商品が離れてユーザーの手元に届きますので、購入に至らず返送となった場合、多少の商品劣化は避けられません。
必要であればFBAから商品を返送し、定期的に商品を確認するようにしてください。
注意2:自動登録
「PTBYB」の仕様で、一度Amazonより招待されたアカウントで、対象のカテゴリ商品を新規で登録した際、その商品が自動で「PTBYB」対象となってしまうことがあります。
もちろん、全ての商品に「PTBYB」を適用しても問題無いようであれば、特に気にする必要はありませんが、商品ごとに適用するか否か分ける作業が発生する場合は、自動登録機能を解除することを推奨いたします。
なお、解除方法については以下の通りです。
自動登録の解除方法
①PTBYB管理画面で「自動登録の解除」のリンクをクリック
②「サービス 自動登録の解除」画面が表示されるので、「解除を確定する」をクリック>完了
まとめ
今回は「Prime Try Before You Buy(PTBYB)」について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
冒頭でお伝えした通り、本機能はAmazonからの招待制となりますが、活用することで売上拡大の一助になるとともに、ユーザーに対しても満足度の高いサービスを提供することができます。
なお、近年はECの需要拡大に伴い、一部のサイトでは「バーチャル試着システム」の普及も進んでいるため、よりリアル店舗・EC間の差分が無くなってくると予測されます。Amazonより「PTBYB」の招待をいただいた際は、本記事を参考にいただき導入検討いただければ幸いです。
「ご試着機能(PTBYB)」についてお悩みでしたら、まずはお気軽にAmazon専門コンサルのアグザルファまでご相談ください!
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回の記事はYouTubeでも解説しておりますのでご参考ください⬇
今後もAmazon出品者の皆さまにプラスとなる情報を発信して参ります!
アグザルファブログが皆様の参考になれば幸いです。
\ まずはお気軽にご相談ください! /
アグザルファのサービス内容について詳しくはコチラ⬇︎
┃公式YouTubeチャンネル 「あぐちゃんねる」
┃メディア掲載情報
「個の力の最大化」をミッションに。 日本初のAmazon専門コンサルが提供する+αの価値2022/09/30(2022年9月30日公開「ECのミカタ」)
https://ecnomikata.com/original_news/36126/
『Amazon DSP』の活用で、Amazonサイト外部からも集客やブランディング戦略の実現を(2021年7月28日公開「ECのミカタ」)
https://ecnomikata.com/original_news/31081/
Amazon専門コンサルタントに学ぶ「Amazon戦略成功の裏側」(2020年11月18日公開「ECのミカタ」)
https://ecnomikata.com/original_news/27993/