【簡単解説】Amazon出品で「セット品・無料サンプル品施策」を活用するメリットと4つの注意点

amazonセット品・無料サンプル品施策のメリットと4つの注意点

こんにちは!

国内初のAmazon専門コンサルサービスを展開しているアグザルファです!

アグザルファブログではAmazon専門コンサルタントがAmazon出品に役立つ情報をお届けしています。

Amazon上で、「○○セット」「無料サンプル品付き」といったセット販売をしている出品者を見かけることがありますよね。

なんとなくお得に見えたりするので自社で真似して導入することもあるでしょうが、実際、Amazonにおけるセット販売のメリットだけでなく、注意点を知らない出品者様もいらっしゃるかと思います。

そこで今回はセット品・無料サンプル品販売のメリット・注意点を解説いたします!

Amazon出品におけるセット品・無料サンプル品の定義

まず、Amazonにおけるセット品・無料サンプル品の定義は以下の通りです。

セット品は、補完的な要素を持つ商品を組み合わせることで、それぞれ個別に購入するよりも購入者にとって価値があることを目的として構成されている必要があります。また、各商品は単品出品されている必要があり、セット品に販売不可商品が含まれている場合、その商品は購入特典として無料で提供(おまけ)する必要があります。
Amazonセラーセントラル:セット品規約

簡単に言いますと、

▼セット品
シャンプー+リンスなどそれぞれの商品で関連性があり、それぞれ単品で購入するよりも価格が安いなどのメリットがある

▼無料サンプル品
化粧品の試供品等の単品販売不可商品と通常商品をセットにする場合は、単品販売不可商品を無料特典として販売する必要がある

といったような認識となります。

その他、細かな規約は以下の通りです。

・Amazonは独自の裁量によりすべてのセット品は、妥当性および適合性の審査対象になります。
・各商品は単品出品されている必要があること。
・補完的な要素を持つ商品を組み合わせること。
・個別に購入するよりも購入者にとって価値があることを目的として構成されていること。
・返金および返品は、セット全体で処理する必要があること。
・同じ商品をまとめて複数出品する場合はセット品ではなく「まとめ売り」を参照。
・セット品が親商品とバリエーション関係にある場合は、セット品として出品しないこと。
・セット品のメイン画像には、セット品を構成するすべての商品を含めること。
・商品名には「セット」という表記と、セット品に含まれる商品の個数を明記すること。
・商品仕様では最初に「X」個の商品で構成されるセット品である説明、セット品の構成商品を明記。
・商品説明では商品がセット品であることを説明し、型番、色、サイズなどを示してセット品の構成商品を明記。
・セット品固有の標準的な製品コードまたはメーカー型番が必要
(※製品コードを用意できない場合は、製品コード免除申請)

Amazonセラーセントラル:セット品規約

一見、多くの規約があり出品・商品管理が大変そうですが、

 ●返金および返品は、セット全体で処理する必要があること
 ●セット品のメイン画像には、セット品を構成するすべての商品を含めること
 ●商品名には「セット」という表記と、セット品に含まれる商品の個数を明記すること

など、基本的な内容も含まれているため1項目ずつ丁寧に確認し、適した対応をとることを推奨いたします。

次はセット品・無料サンプル品それぞれのメリットを解説してまいります!

セット品のメリット

①検索結果画面占有率の向上

仮に商品A・商品Bのセットを組んでいた場合、検索結果画面に商品A(もしくB)の商品とセット品が同時に表示されることがあります。
※商品A・商品Bとセット商品でバリエーションを組んでいないことが大前提

単体商品とセット品が同時に表示されることで、検索結果画面占有率の向上・単体商品・セット商品それぞれの導線の確保が期待できます。

②訴求効果拡大

セット内容によっては、従来とは違う購入層の開拓につながる可能性もございます。

例えば、以下のように2種類の異なる特徴を持ったボディソープをセットにした場合、両方試してみたい顧客層への提案となるとともに客単価の向上にも繋がります。

なお、サブ画像や商品紹介コンテンツ(A+)でそれぞれの特徴を表現することで、より大きな効果が発揮できます。

▼セット品の好例:メイン画像(2種類のボディーソープを両方試してみたい購入層へアプローチ)

▼サブ画像もそれぞれ商品の特長や違いを比較してどちらも魅力的な商品であることが伝わります。

③販売手数料軽減

Amazonの販売手数料は販売された商品(ASIN)ごとに課せられます。

そのためセット品を組んでいる場合は、セット品全体が1ASINとしてカウントされるため、単体で販売するよりも販売手数料を抑えることができます!

無料サンプル品のメリット

続いて、無料サンプル品のメリットを解説してまいります。

①購入障壁軽減

高価の商品であったり、直接肌に使用する化粧品関係の場合、いきなり容量の大きい本体商品を購入するのは敬遠される傾向にあります。

しかし、そういった商品をサンプル品として他商品に付属させることで、お試しの機会を設けることができ、本体商品への購入障壁軽減にも繋がります。

また、無料サンプル付きのお得感も演出できるので転換率向上も期待できます!

②相乗り対策

Amazonは1商品につき1商品ページの構成となっており、同一商品を出品する場合は該当の商品ページに複数の出品者が在庫を付けて出品する形態(相乗り)となります。

そのため、1商品ページに複数の出品者が存在している場合は、カートを獲得するため価格競争に陥りやすい傾向にあります。

「カートボックス」は基本的に最安値の出品者が獲得できる仕様となっており、以下のブログでカートについて詳細に解説しておりますのでご参照くださいませ⬇︎

【初心者向け】Amazonカートボックスの基礎知識

上記のような場合、「無料サンプル品」を付属することで別商品として出品することができますので、新しくページを作成することができます。

なお、付属する「無料サンプル品」につきましては、なるべく独自性(他に卸していないオリジナル商品等)を持たせることで、その後の相乗り対策も有利にすることができます。

セット品・無料サンプル品販売における4つの注意点

「セット品・無料サンプル品の定義」の部分にて、Amazonにおけるセット品の規約を記載しましたが、その中でも特に注意しなければいけない注意点を抜粋し解説いたします。

注意点①製品コード

Amazonでは基本的に新しく商品を登録する際は、製品コード(UPC/ISBN /EAN/JAN)が必要なため、セット品・無料サンプル品を新たに登録する際も、基本はセット商品用の製品コードが必要となります。

ですが、該当の製品コードが存在しない場合もあるかと思います。
その際は以下2点いずれかの対応をとることで、出品が可能となります。

①新しい製品コードを該当セット品に割り振る
②製品コード免除申請を行う

※製品コード免除申請については以下のブログで解説しておりますのでご参照くださいませ⬇︎

注意点②カテゴリ選択

セット品を組む際は1つのカテゴリとして登録する必要があり、異なるカテゴリでセットを組む場合は最も価格の高い商品のカテゴリを選択しなければいけません。

ですので、仮に以下の2商品でセットを組む際は、価格の高い商品Bの「ホーム&キッチン」カテゴリでの登録となります。

▼商品A
カテゴリ:食品・飲料・お酒
価格:1,000円
▼商品B
カテゴリ:ホーム&キッチン
価格:2,000円

注意点③商品タイトル

セット品・無料サンプル品の商品タイトルにもそれぞれ規約がありますので、以下内容をご確認くださいませ。

▼セット品
「セット」という表記と、セット品に含まれる商品の個数を明記する必要があります。
例:「[セット品]寝具3点セット(敷布団、掛布団、枕)」
▼無料サンプル品
プロモーション機能やコンディション説明を使ってサンプルの同梱についての記載禁止。
例:○○ウーロン茶 2L 24本セットに追加でサンプル2本を同梱し、合計で26本となるケースの商品名は「○○ ウーロン茶 2L 24 本」

注意点④セット品登録禁止商品

カテゴリがTVゲームまたはBMVD (本、ミュージック、DVD、TVゲーム、PCソフト)の商品が含まれる商品はセット品登録を行うことができませんので、ご注意ください。

まとめ

今回は、セット品・無料サンプル品のメリット・注意点について解説しましたがいかがでしたでしょうか。

諸々規約がありますが、相乗り対策・客単価向上・新たな顧客へのアプローチといった大きな効果も見込めますので、今回の記事を参考に試してみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。

今回の記事はYouTubeでも解説しておりますのでご参考ください⬇

今後もAmazon出品者の皆さまにプラスとなる情報を発信して参ります!
アグザルファブログが皆様の参考になれば幸いです。

\ まずはお気軽にご相談ください! /

┃公式YouTubeチャンネル 「あぐちゃんねる」

youtube_channelart_aguchannel

┃メディア掲載情報

『Amazon DSP』の活用で、Amazonサイト外部からも集客やブランディング戦略の実現を(2021年7月28日公開「ECのミカタ」)

https://ecnomikata.com/original_news/31081/


『Amazon DSP』の活用で、Amazonサイト外部からも集客やブランディング戦略の実現を

Amazon専門コンサルタントに学ぶ「Amazon戦略成功の裏側」(2020年11月18日公開「ECのミカタ」)

https://ecnomikata.com/original_news/27993/


  • Twitter
  • Facebook
  • LINE
  • note

関連記事

Amazonで売り上げを拡大するにはコツがいる Amazonに特化した専門コンサルティングサービス
Amazonで売り上げを拡大するにはコツがいる Amazonに特化した専門コンサルティングサービス