Amazon 偽造品撲滅を目指す新プログラム 「Transparency」で実現できること

こんにちは!

国内初のAmazon専門コンサルサービスを展開しているアグザルファです!

アグザルファブログではAmazon専門コンサルタントがAmazon出品に役立つ情報をお届けしています。

少し聞きなれない言葉ですが「Transparency(トランスペアレンシー)」というプログラムをご存知でしょうか?

近年、偽造品は精巧なコピーを施されるようになり、ユーザーや購入者が容易に正規品と偽造品の判断をすることが難しくなっています。

Amazon出品においても、正規品の売上減少やブランド価値の低下を招く恐れのある偽造品に頭を悩ませているAmazon出品者の方もいらっしゃるかと思います。

そういったお悩みを解決に導く一つのプログラムが「Transparency」。

日本では2020年10月1日にリリースされたばかりですが、日本を含め世界10カ国のAmazonで利用可能となっているプログラムであり、登録ブランド数は1万を超えています。

Transparencyは現在以下の国で利用できます。
日本/オーストラリア/カナダ/フランス/ドイツ/インド/イタリア/スペイン/英国/米国

さらに、偽造品の疑いのある商品の発送を50万点以上阻止した結果も出ています!

今回は「Transparency」の登録条件、登録方法、注意点について解説していきます!

Transparencyの概要

一体どんなプログラム?

一言でお伝えすると、「個別に商品を特定し、購入者の手に渡る前に積極的に偽造品を防止する商品のシリアル化サービス」です。

具体的な効果は以下3点です。

1.積極的に偽造品の被害を防止

Transparencyに登録した商品は、Amazon出品者の商品をスキャンして、正規商品のみを購入者に配送します。(FBA利用時)

Amazonから出荷するか、出品者から直接出荷するかに関わらず、AmazonはTransparency対応コードをスキャンして、正規の商品のみが出荷されるようにします。

出品者出荷の場合は、出品時にシステム上でコードの提出や入力が求められるなど、正しく正規商品が出荷される仕組みとなるそうです。

 

2.購入者による審議の確認

商品をどこで購入するかに関わらず(Amazonサイト以外の購入を含め)、購入者はTransparency対応商品の真贋を確認できます。

iOSまたはAndroid用のTransparencyアプリを使用し、購入者は商品に添付されているTransparencyコードをスキャンいただき、コードが有効ならばグリーンのチェックマーク、無効ならば赤のXが表示されます。

 

3.購入者への透明性

製造日、製造場所、詳細な商品情報を含む、ユニットレベルの商品情報を購入者に提供することもできます。

 

Transparencyは主に上記3点の効果に期待ができ、「偽造品防止対策として導入できるAmazon出品者向けプログラム」ですね。

なお、Transparencyには月額費といったものはありませんが、専用コードを発行するにあたり発行費用が発生いたします。

出品している全ての商品をTransparencyに登録する必要はなく、一部商品のみの登録も可能ですので、以下で解説する登録条件に合致する場合は、まずはAmazonへお問い合わせいただき、費用の算出をしてみると良いかもしれません。

 

参考:Amazon Transparency

 

補足となりますが、同じく偽造品に関連したプログラムとして以前より始動している「Project Zero」 は「Transparency」で実現できる対策をさらに超え、大きく3つの機能を備えています。

Project Zeroの3つの機能

・Amazonがストア内を巡回し、偽造品の疑いのある出品商品を削除する自動プロテクション機能

・出品されている偽造品をAmazonへ連絡する必要なく削除が行える競合排除機能

・商品のシリアル化(Transparency)

「Project Zero」については、こちらの記事もご参考ください⬇︎

ブランドオーナーをサポート!Amazon 偽造品撲滅プロジェクト「Project Zero」

Transparencyの登録条件

次に、まず知っておきたい「Transparencyに登録するための3条件」を解説します。

条件1:Amazon「ブランド登録*」が済んでいる(ご自身が商品のブランド所有者であることが証明できる)

条件2:商品にJANコードなどの商品識別コード(GTIN)の表示がある

条件3:製造する各商品に固有のTransparencyコードを適用できること

 

*ブランド登録
ブランド登録(Amazon Brand Registry)はこちらから⬇︎
https://brandservices.amazon.co.jp/

ブランド登録については以下記事もご参考ください⬇︎

Amazon「ブランド登録」をするメリットは?

Transparencyの登録方法と販売までの大まかな流れ

登録方法

下記URL専用フォーム「Transparencyに関するお問合せ」にブランド情報を入力後、担当部署から連絡が来ますので、Amazon担当者のサポートを受けながらTransparencyの設定を進めていきます。

Transparencyに関するお問合せ
https://brandservices.amazon.co.jp/transparency/contactus

購入者の手元に届くまでの流れ

(出品者)商品をTransparencyに登録する

(出品者)商品にTransparencyコードを商品に張り付ける、もしくは商品パッケージに印字する

(出品者)FBA納品する場合は納品

購入者による注文確定後、FBAに納品している場合はAmazonがTransparencyコードをスキャンし正規品のみが出荷
※Transparencyコードが無い商品は出荷されません。

(購入者)商品到着後、Transparencyアプリを使用して商品の真贋を確認できる

Transparencyアプリ

Transparencyの注意点

注意1:Transparencyに登録した商品はAmazonサイト以外で販売する商品に対してもコードを貼り付ける必要があります

Transparencyに登録している商品は楽天Yahoo!ショッピング、自社サイトなどAmazon以外で販売する場合でも、発送する商品に対してコードの貼り付けが必須となります。

注意2:Amazonでコードを確認する際のスキャン検証でエラーになった商品は、偽造品の疑いにより調査が行われます

偽造品の疑いのある商品はAmazon偽造品の取り組みポリシーに従って処理されます。

参考:Amazon出品者のヘルプ Amazon偽造品の取り組み

まとめ

Amazonから次々に発信される案内の数々…

つい流し見してしまうことも多くあるのではないでしょうか?

その中には、売上向上や課題解決に繋がる施策の案内が含まれている可能性があります。

そんな時は弊社のアグザルファブログを覗きに来ていただけると、何かヒントが見つかるかもしれません!

アグザルファブログが皆様の参考になれば幸いです。
今後もAmazon出品者の皆さまをはじめ、有益な情報を発信して参ります!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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■クライアント対談インタビュー記事 ( ECのミカタ )



 

■「ECのミカタ通信 vol.20」誌面/WEB掲載
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