売上拡大のヒントを探れ!Amazonビジネスレポートから読み解く売上改善ポイント
(2023年8月31日更新)
こんにちは!
国内初のAmazon専門コンサルサービスを展開しているアグザルファです!
アグザルファブログではAmazon専門コンサルタントがAmazon出品に役立つ情報をお届けしています。
皆様はAmazonで売上拡大を目指す上で、当然ながら日々の売上やセッション数、転換率を確認されていますか?
毎日数字を追って分析をしていくことは、正直結構大変な作業ですよね。
ですが、少しの数値の変化でも素早く気付き対策を行うことで、売上をさらに増加することができたり、減少傾向を途中で食い止めることができたりと、日々の売上を含めたデータの確認は重要な気付きを与えてくれます。
今回は、普段ビジネスレポートを確認する癖がない方や、どうやって活用すれば良いのかイマイチ分からない、といった方に向けて売上拡大のヒントを探れる「ビジネスレポート」について解説いたします!
今回の記事はYouTubeでも解説しています。
ビジネスレポートも含めて、アグザルファのAmazon専門コンサルタントが実際によく使用している「Amazon出品で閲覧できるレポート4選」を以下の記事で紹介しています。
ぜひご参考ください。⬇︎(2023年8月31日更新)
目次
Amazon出品に重要な「ビジネスレポート」とは
Amazonでは、出品者向けに提供しているレポート類が多数存在しています。
支払い手数料などを含んだ「ペイメントレポート」、各注文の詳細を記載した「注文レポート」など、この他にもFBAに関するレポートなど多岐に存在します。
今回解説する「ビジネスレポート」は、売上実績からアクセス数などのデータが確認できるレポートとなっております。
「ペイメントレポート」など他のレポートでは、手数料が計上されていたり、キャンセルされた注文が含まれていたりなど、純粋な売上データだけをすぐに確認することが難しい場合がありますが、「ビジネスレポート」では商品売上実績のみが表示されます。
「ビジネスレポート」上で、売上確認だけでなく、アクセス数や転換率なども併せて確認できますので、毎日の売上確認を行う際には、「ビジネスレポート」を活用いただくことを推奨しております。
ビジネスレポートの主な項目
商品登録や注文・出荷対応など、日々の業務が忙しいと、なかなか売上分析をする時間が確保できない場合があるかもしれません。
売上が良かった、悪かったという感覚値で過ごし(もちろん、この感覚も大切!)、Amazonから提供されているデータを活用せずに出品を継続されている方もいらっしゃるでしょう。
売上が下がったときは慌てず、原因を探りさらなる低下を防ぐ。
といったように、売上に上下変動があった際には、その要因を探ることがとても重要です!
なぜなら、その要因を見つけることで今後の売上改善に繋げられるポイントとなるからです。
それでは、まずはビジネスレポートで出力できる主な項目を確認しましょう。
・注文商品売上 (★)
・注文された商品数
・合計注文商品数
・品目あたりの平均売上
・品目あたりの平均商品数
・平均販売価格 (★)
・ページビュー(モバイルアプリ/ブラウザ/合計)
・セッション(モバイルアプリ/ブラウザ/合計) (★)
・ユニットセッション率 (★)
・カートボックス獲得率
・注文品目数セッション比率
・平均出品数
※各データのB2B経由実績も閲覧可能
補足となりますが、Amazonにおける「ページビュー」と「セッション」の違いをご存知でしょうか?
ページビュー:
商品ページを購入者に閲覧された数。
同一ユーザーが2回閲覧した場合は「2」とカウントされます。
セッション:
商品ページに購入者が訪問した数。
一定期間に同一ユーザーが2回閲覧しても「1」とカウントされます。
※2022年3月末に仕様変更により、ページビュー・セッションが「モバイルアプリ」「ブラウザ」で分けて表示されるようになりました。
ビジネスレポートで特に注目すべき項目は、★マークがついている4項目。
・注文商品売上
・平均販売価格
・セッション
・ユニットセッション率
大事な項目といわれても、何を改善すれば良いのかわからない・・・
と思った方へ、次に「項目別で見分ける売上改善ポイント」を解説しますので、ひとまずはこの4項目を頭の中に置いておいてくださいね。
ビジネスレポート「項目別」で見分ける売上改善ポイント
「ビジネスレポート」を眺めていても、日毎の売上や注文数やセッション数などが、どのようにして売上改善へのヒントとなるのか、ピンときませんよね。
それでは、まず売上方程式を意識してみましょう!
アクセス × 転換率 × 客単価 = 売上
この売上方程式はAmazonに限らず、どこかで耳にしたことがあるのではないでしょうか?
実は、この売上方程式をAmazonに置き換えてみると以下のようになります。
セッション × ユニットセッション率 × 平均販売価格 = 注文商品売上
思うように売上実績(注文商品売上)が伸びない場合は、一度上記方程式を参考にし、各項目ごとの数字に着目してみると原因が分かってくるはずです。
原因が分かれば、その項目に適したアプローチをすることで改善に繋がる可能性が高くなります!
セッション(アクセス)が低い場合:
検索キーワード対策・商品名・広告の見直し改善 など
ユニットセッション率(転換率)が低い場合:
商品画像の改善、箇条書きやA+コンテンツに商品情報の不足がないかの見直しなど
平均販売価格(客単価)が低い場合:
セット品展開、複数購入キャンペーン促進 など
このように、改善したいけれど何から着手すれば良いか迷走されている方は、こちらのポイントを元に施策を進めてみてください。
なお、上記は各項目が「低い」場合での一例となりますが、反対に「高い」場合であっても、さらに伸ばすための施策ポイントとしてもご参考いただけます。
その他、相乗り出品で競合している商品が存在している場合も、日付別の「カートボックス獲得率」を確認することで、タイムリーに入れ替えが生じるカート獲得状況について、おおよそどのくらいの割合で自社商品がカートを獲得しているのか参考にすることができます。
いかがでしょうか。
ビジネスレポートを活用することで、より深い分析を行えることが分かったかと思います。
いよいよ次は、実際に「ビジネスレポート」の見方を大きく3パターン解説していきます。
ビジネスレポートの見方1:日別・週別・月別
レポート > ビジネスレポート > 日付別 「売上およびトラフィック」
「表示する」部分の「曜日別(日別)」「週別」「月別」から期間別で売上実績を表示できますので、確認したい表示期間をチェックしてください。
また、ビジネスレポートページ上の右側に「列の表示/非表示」というタブがあります。
ここをクリックすると、ビジネスレポートに表示・非表示させる項目を自由に選定することができます。
さらに、折れ線グラフへ項目を表示させたい場合は、各項目の下の「▼>グラフに追加する」を選択すると追加されますので、グラフを活用して、注文商品売上・セッション・ユニットセッション率・平均販売価格等を比較してみても良いでしょう。
期間毎の売上実績を把握し、月初・月中・月末、特定の曜日においてセッション数が良い時期があれば、自社セールを開催してみるなど、期間限定での施策検討材料としても活用できます。
なお、ビジネスレポートは「直近2年間」までしか遡ることができませんので、必要であれば定期的に記録を取っておくことをお勧めいたします。(2年以上前のデータは自動的に削除されます)
Excel形式で見たい場合は「ダウンロード」をクリックすると、現在表示させている結果がcsvファイル形式でダウンロードされます。
ビジネスレポートの見方2:ASIN別
ビジネスレポートでは、バリエーションを組んでいる商品に対して、親ASIN別と子ASIN別で確認することができます。
ASIN別(=商品別)で結果を確認したい場合は、子ASINベースの「(子)商品別詳細ページ 売上・トラフィック」より確認する方法をお勧めいたします。
こちらのビジネスレポートも「直近2年間」までの閲覧となりますが、「ダウンロード」をクリックすると、現在表示させている結果がcsvファイル形式でダウンロードされます。
また、注文数やセッション数などの各項目をクリックすることで昇順・降順で並び変えることができますので、売上実績順の状況確認などの際に活用することができます。
・親ASINベースで確認をする場合はこちらから
・子ASINベースで確認をする場合はこちらから
売上ダッシュボードで見るリアルタイムな売上
ビジネスレポートにアクセスをすると、「売上ダッシュボード」がデフォルトで表示され、ここではリアルタイムの売上を確認することできます。(15分ほどの差異あり)
「売上ダッシュボード」の便利なところは、昨日の売上をすぐに簡単に確認できることです。
といいますのも、ここまで解説してきた「ビジネスレポート」では、日々の売上やセッション数などのデータが正常に反映されまで時間がかかります。
昨日の売上を確認したくても、1日遅れでやっと反映される、もしくはそれ以上かかる場合も頻繁に起きています。
ですので、そのようなときは「売上ダッシュボード」の日付から「カスタム」を選択して前日の日付を入力し「適用」をクリックしてください。
昨日分の「合計注文商品数」、「注文数」、「売上額」、「平均商品数/注文商品」、「平均売上/注文商品」を確認することができます。
まとめ
「ビジネスレポート」は、Amazon出品において、売上の「波」を察知し、施策や対策を施すことができる重要な分析ツールです。
「ビジネスレポート」の見方がよく分からない方、億劫だなと思っている方、まずは一定期間でも良いので、毎日「ビジネスレポート」を見続けて、色々と触ってみてください。
徐々に自分なりの見方が確立でき、商品ごとの売上特性のようにデータから新しい気付きが見えてくるはずです。
ぜひこの機会に「ビジネスレポート」を活用してみてくださいね!
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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