【新着情報】「価格割引」ツールとは?Amazonプライム会員限定割引も一元管理で設定可能！
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Amazonセラーの皆様の中には、セール時期になると「Amazonプライム会員限定割引」にてセール価格設定をされる方も多いのではないでしょうか。
セール設定をする上で馴染みの深い「Amazonプライム会員限定割引」ですが、先日新設された「価格割引」ツールに移行されることとなりました。
そのため、従来の「Amazonプライム会員限定割引」機能はセラーセントラル上から削除されてしまいます。
今回の記事では、新設された「価格割引」ツールの概要、新しくなったAmazonプライム会員限定割引の設定方法について解説いたします。
目次
「Amazonプライム会員限定割引」ツールの廃止について
先日、Amazonより出品者向けのアナウンスにて、全ての割引をスムーズに作成できるように「Amazonプライム会員限定割引」は「価格割引」ツールへ移行される発表がございました。
今後「価格割引」ツールに「Amazonプライム会員限定割引」が移行され、価格割引（セール価格の設定）と同じツールで管理できるようになります。
これにより、セール設定時に両方の割引を同じツールで作成できるようになるため、すべての割引を一元管理しやすくなります。
なお、プライム会員限定割引は2024年12月16日以降に設定可能になり、従来のプライム限定割引ツールは2025年1月7日で削除となります。
プライム会員限定割引やその他のセール設定については下記ブログでも解説しておりますので、詳細内容や他のセールと比較される場合はこちらの記事もぜひご参考ください。⬇︎
セール設定がより便利になりそうな今回の発表ですが、「価格割引」ツールとはいったいどのようなものなのでしょうか。
「価格割引」ツールとは
価格割引ツールとは、期間限定のキャンペーンを作成することができるツールで、最大30日間、設定した在庫数に応じて商品に割引後の価格を提示できます。
※割引設定した在庫数の販売が完了すると自動的にキャンペーンが終了いたします。
価格検証済みである比較対照価格が存在する商品については、検索画面および商品詳細ページの掲載価格に「取り消し線」が引かれた価格を訴求することが可能となります。
なお、Amazonプライム会員を対象にした割引（従来のAmazonプライム会員限定セール）の設定につきましては、比較対照価格より5%下げることが条件のため、比較対照価格がない場合は設定ができませんのでご注意ください。
「価格割引」ツールへの遷移方法
「価格割引」ツールは、セラーセントラルのメニューから「広告」＞「価格割引」と進んでいただくことでご利用いただけます。
「価格割引」ツールが表示されていない場合
価格割引ツールがセラーセントラルで見つからない場合は、アカウントがセカンダリユーザー（管理者から権利を付与される側のユーザー）である可能性があります。
もし、セカンダリユーザーなどで「価格割引」の閲覧、設定の権限がない場合は、プライマリユーザー（管理者権限を有するユーザー）から権限の付与が必要になります。
プライマリユーザーの「設定」>「ユーザー権限」>「グローバルユーザー権限」から「広告」の項目の「価格割引」の表示と編集にチェックがあるか、確認いただきましょう。
価格割引ツールを使用するメリット
価格割引ツールの概要はご理解いただけたかと思いますが、価格の割引設定（セール価格の設定）自体は従来通り、在庫管理画面の「出品情報の修正」からも行えます。
それでは、価格割引ツールから価格割引を設定するメリットとは一体どのようなものがあるのでしょうか？
確認してみましょう。
メリット①：セール対象の在庫数を設定することでセール価格での売り過ぎ防止
出品者が指定した在庫数に対してのみ、割引後の価格を設定することができます。
価格割引が確定した商品の在庫数を全て販売し終えると、登録した商品の価格は自動的に通常価格に戻ります。
割引後の価格は、開始日に自動的に有効となり、指定した終了日に自動的に終了します。価格の割引は1～30日間連続して実施が可能です。
上述した通り設定した在庫数が売り切れることでも終了しますが、短期間に注文が殺到し、予定していた割引設定の在庫数よりも多く販売してしまうことを避けるため、設定している販売個数の90％が販売されると自動的に割引設定が終了する機能があります。
メリット②：セール設定した商品を同ページ内で確認可能
出品情報の修正よりセール設定を行う場合、それぞれのセール設定状況を在庫管理画面上で確認するのは煩雑になります。
しかし、価格割引ツールを使用することで複数のセール設定を１つのページで一元管理することが可能です。
ここまでは、価格割引ツールを使用することで得られるメリットを解説しました。
念のため、価格割引を行うことで得られるメリットも併せて解説しておきます。
・コンバージョン率の向上
価格の割引をすることで、コンバージョン率の向上が期待でき、在庫（シーズン終了時の季節商品の在庫を含む）の販売を増加できる可能性があります。
・商品の見つけやすさの向上（検索結果上位への表示）
セール価格表示されることで通常価格より目に留まりやすくなる可能性があることや、注文数が増加した場合にはSEOの向上も期待できます。
その結果、検索結果の上位に表示されやすくなることで商品を見つけやすくなることから、その後も売上が増加する可能性があります。
「価格割引」ツールの操作方法
価格割引の作成は大きく３つのステップに分かれております。
ステップ１：キャンペーンの詳細を設定する
ステップ２：商品を追加する
ステップ３：割引と販売数量を設定する
難しい操作はございませんので、それぞれ見ていきましょう。
価格の割引を作成する
価格割引ツールに入ったら、右上にある「価格の割引を作成する」をクリック。
ステップ１：キャンペーンの詳細を設定する
価格の割引を作成するにあたり、まずはキャンペーンの詳細を設定しましょう。
▼Amazonストア
価格の割引を実施するストアを選択いたします。画像では日本（JP）を選択しております。
▼アカウント
価格の割引に使用するアカウントを選択いたします。こちらは実際に販売しているストアを選択いたします。
▼開始日
価格の割引の開始日を選択します。価格の割引は、選択した開始日の午前12時01分に開始されます。
開始日として本日の日付を選択した場合、価格の割引は現時刻から6時間後に設定が可能です。
現在時刻から数えて6時間以内に設定しようとした場合、キャンペーン作成画面の次のステップに進めませんのでご注意ください。
なお、割引キャンペーンを作成完了したのちに、開始日を変更したい場合は、開始時間の1時間前までに修正するようにしてください。
▼終了日
「価格の割引」の「終了日」を選択します。価格の割引は最大30日間実施でき、選択した終了日の午後11時59分に終了します。
▼オーディエンスタイプ
割引対象者を「すべての購入者」と「プライム会員」の２つから選択することができます。
Amazonプライム会員限定割引を作成する場合は、対象者タイプを「プライム会員」に設定する必要があります。
▼割引のタイプ
提供する割引のタイプを選択いたします。「価格指定」では固定割引価格を入力でき、「割引率」では割引金額と割引プロモーションしきい値を入力できます。
今回は「価格指定」でキャンペーン設定を進めてまいります。
▼内部向けの説明
いわゆる「キャンペーン名」の入力にあたります。こちらに入力した説明は購入者には表示されません。
全ての入力が完了いたしましたら、右下の「ステップ2：商品を追加する→」をクリックしましょう。
ステップ2：商品を追加する
キャンペーンが作成されましたら、続いて価格割引設定をする予定の商品を追加いたします。
検索記入欄から、価格の割引キャンペーンに追加する予定の商品名、ASIN、またはSKUを入力してカタログを検索します。
この時、親ASINを追加しますと全ての子ASIN（バリエーション）が自動的に追加されるため、一括で登録したい場合は便利です。
また、「SKUのステータス」と「出荷元」で絞り込み、検索結果を絞り込むこともできます。
価格割引設定をしたい商品の検索が済みましたら「+追加」のボタンをクリックして商品を追加いたします。
この時「追加した商品」タブをクリックすると、キャンペーンに追加した商品の一覧が表示されます。
商品の追加が完了したら、右下の「ステップ3：割引と販売数量を設定する」をクリックしましょう。
なお、価格割引の適用後は新しい商品を追加することができませんのでご注意ください。
ステップ3：割引と販売数量を設定する
ステップ３に進みましたら、設定したそれぞれの商品の割引後の価格や割引適用とする在庫数を入力します。
ここまで来たらキャンペーン申請まではあと一歩です。
▼割引後の価格
実際に販売したい割引価格を入力します。
割引入力する価格は現在の価格から5%以上から50％以下までの割引率を設定することが可能です。
価格指定で設定する場合でも上記の範囲内にて割引された価格を設定する必要があります。
なお、割引後の価格は、下記画像に表示があるルールに基づいて設定するようにAmazonでは決められています。
”現在の価格と参照価格（ある場合）よりも低く設定し、過去30日間の最低価格にする必要があります。出品者が価格の割引を送信すると、Amazonは割引後の価格を過去の価格と比較して検証し、これらの割引ルールを満たしていることを確認します。”
上記を満たしているかどうかはキャンペーンの設定を完了し、送信ボタンを押した後、Amazonシステムによって確認されます。
キャンペーンを作成した後は必ず問題がないか確認するように注意しましょう。
▼価格のプレビュー
割引価格の入力が済むと価格のプレビュー列では、価格の割引が適用された場合に購入者へ表示される比較対照価格と割引額が確認できます。
なお、商品に比較対照価格がない場合、割引後の価格には比較対照価格や割引額が表示されません。
▼確定済み商品
割引価格で出品する予定の商品数を入力します。
確定済み商品の数量の90%が販売されると、割引価格が通常価格に戻るためセール価格での売り過ぎ抑止に繋がります。
▼見込み可能な資金
割引価格で確定済み商品が全て売れた場合の割引総額が表示されます。
全ての入力が済みましたら右下の「送信」をクリックすることで価格の割引キャンペーンを申請することができます。
キャンペーンをキャンセルしたい場合
もし誤ってキャンペーンを送信してしまった場合は、価格割引の画面から予定されている「キャンペーンの編集」をクリックし、登録予定だった商品を削除します。
再び価格割引のキャンペーン画面に戻り、該当キャンペーンの「編集」横に表示された「∨」から「キャンセル」をクリックすることでキャンペーンをキャンセルすることができます。
なお、一度送信したキャンペーン自体は削除されず、履歴として残ってしまいますのでご注意ください。
設定する上での注意点
ここまで「価格割引」ツールの使い方やメリットを解説いたしましたが、設定にはいくつか条件がございます。
利用資格
①大口出品者アカウントであること
②出品者の評価が3.5以上の星を維持していること
以上の２つの条件をクリアしていない場合「価格割引」設定を行うことができません。
※今回の移行により、Amazonプライム会員限定割引にも常時同様の利用資格が求められます。
対象商品
以下の基準は常に適用されますので、対象商品であるか一度確認しておきましょう。
※下記の基準は特定のイベントによって変更される場合があり、その場合は価格の割引の作成時に新しい基準が表示されることがございます。
- 商品の評価で獲得した星の数が3以上であること。
- 商品は「新品」のコンディションであること。
- 割引は次の条件を満たしている必要があります。
- 購入者が過去30日間に購入した最低価格の5%以上を割引すること。
- 現在の価格から5%以上を割引すること。
- 検証済みの比較対照価格がある商品に対して、比較対照価格から5%以を割引すること。
- 検証済みの比較対照価格がない商品には、取り消し線が引かれた価格または割引額が表示されません。
- アダルト商品、制限対象商品、その他不快感を与える商品には適用されません。
- 割引額の比較を表示するための検証済み比較対照価格。詳しくは、比較対照価格に関するAmazonのポリシーを参照。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事の内容をまとめますと、以下の通りとなります。
- プライム会員限定割引の作成は2024年12月16日以降、価格割引ツールへ移行される。
- 従来のプライム限定割引ツールは2025年1月7日にセラーセントラルから削除される。
- 価格割引ツールを利用することで価格割引が容易になり、商品数を設定することでセール価格での売り過ぎ防止も。
- 両方の割引がひとつのツールで行えるため、すべての割引を一元管理しやすくなる。
セール時に行うセール設定のページが一元管理されることで、より便利に価格訴求ができるようになりました。
皆様も価格割引ツールを上手く活用して、Amazonでの売上の最大化を目指してまいりましょう！
価格割引ツールについてお悩みでしたら、まずはお気軽にAmazon専門コンサル・運用代行のアグザルファまでご相談ください！
最後までお読みいただきありがとうございました
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