【ベンダー出品者必見】「リテールの分析」商品毎の実績確認方法と「Amazon販売分析レポート(ARA)」の活用例を解説!
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「Amazonベンダーセントラルについての情報が少なく、対策方法がわからない…」そんな経験はありませんか?
調べたところで、ベンダーセントラルの情報がほとんど⋯欲しい情報が出てこない・・・。といったご経験はないでしょうか?
多くのベンダーセントラル出品者様が、情報不足に悩まれお困りの方が多い印象です。
実際、弊社にも、ベンダーセントラルに関するご相談が増えています。
売上拡大のための対策は、商品ページの改善やAmazonスポンサー広告など、ベンダーでも数多くあります。その中でまず重要になるのは、出品している”商品毎”のパフォーマンスを正確に把握することです。
ベンダーセントラルの「リテールの分析」機能を使えば、”商品毎”の実績数値を確認いただくことが可能ですが、その確認方法や活用方法がわからない出品者様もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、ベンダーセントラルの「リテールの分析」から”商品毎”の実績数値を確認する方法と、「Amazon販売分析レポート(ARA)」の活用例について解説いたします!
どの商品にどのような対策が必要になるのか、お困りの方はぜひご一読ください!
関連記事:ベンダーセントラルの「売上確認方法」については以下の記事をご参考ください。⬇︎
https://www.axalpha.com/blog/%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%81%AE%E5%A3%B2%E4%B8%8A%E7%A2%BA%E8%AA%8D%E6%96%B9%E6%B3%95%E3%82%92%E7%B0%A1%E5%8D%98%E8%A7%A3%E8%AA%AC/
目次
「リテールの分析」、「Amazon販売分析レポート(ARA)」とは?
「リテールの分析」とは?
はじめに、「リテールの分析」について簡単に解説いたします。
「リテールの分析」とは、売上や在庫データを確認することができるベンダーセントラルのダッシュボードセットです。
ブランド登録は不要で、すべてのベンダーセントラル出品者様が利用可能な機能になります。
「リテールの分析」で確認することができるダッシュボードの種類は以下の7つです。(*2024年11月現在)
-
- 【売上】注文点数・売上、発送済み収益・原価などの売上実績
- 【リアルタイム売上】時間帯別売上実績
- 【在庫】 販売可能在庫数、PO回答率、注残数などの在庫状態
- 【トラフィック】閲覧数(ページビュー)
- 【予測】顧客需要の予測(第0~47週)
- 【純PPM】商品のコスト、ベンダーの資金調達、および販売割引を考慮した後の商品の収益性を測定
- 【カタログ】商品情報
「リテールの分析」ダッシュボードのアクセス方法
「リテールの分析」ダッシュボードには、以下の手順でアクセスできます。
手順① ベンダーセントラルのメニュー内「レポート」>「リテールの分析」をクリック
手順②「リテールの分析」トップページのメニューバーから各項目を選択
*2024年7月頃にリニューアルし、トップページが追加されました。
「注残数」「発送済みの原価」「発送済数量」「販売可能な在庫数」「販売不可の在庫数」「返品」(メーカー表示)項目が表示されるようになり、2~3営業日前の実績を確認できるようになりました。
手順③ 各ダッシュボードでは、下記のように「指定した期間の実績数値」を表示することができます。
例:【売上】ダッシュボード
「Amazon販売分析レポート(ARA)」とは?
続いて、「Amazon販売分析レポート(ARA)」についてご説明します。
「Amazon販売分析レポート(ARA)」とは、「リテールの分析」の各ダッシュボードからダウンロードすることができる “実積レポート” を指します。
「CSV形式」または「Excel形式」でダウンロードすることが可能です。
ダウンロードしたレポートは、下記のように「指定した期間の実績をレポート形式で取得」することができます。
例:【売上】レポート
「Amazon販売分析レポート(ARA)」の注意点
① 直近の実績データは取得できません。
2日前までの実績データを確認・レポートをダウンロードすることが可能ですがタイムラグが発生する場合があり、レポートにデータが反映されるまで最大で1週間かかる場合があります。週次レポートは72時間以内を目安に更新されます。
②「メーカー」表示と「お取引業者」表示の違い
「メーカー」は自社製品全体のパフォーマンスを把握でき、「お取引業者」は特定のベンダーコードに基づく売上データを確認することができます。
「メーカー」表示の場合、他の出品者が作成したASINのデータも含まれるため、自社のみのデータを取得したい場合は注意が必要です!
▼「メーカー」表示
・アクセス権:メーカーであるお取引会社様がアクセス可能。
・表示内容 :Amazonへの商品の調達元に関係なく、メーカーであるお取引会社様によって作成されたASINすべてのデータが表示されます。
・データ範囲:メーカーが作成したすべてのASINのデータ。
▼「お取引業者」表示
・アクセス権:すべてのお取引会社様がアクセス可能。
・表示内容 :該当するベンダーグループのベンダーコードから調達されたASINの売上データが表示されます。
・データ範囲:ベンダーコードに基づくデータ。
<利用できる機能>
※「リアルタイム売上」については、機能としてはあるものの、新規のベンダーアカウントでは表示されないこともありますため、表には入れておりません。
③「お取引業者」表示にのみアクセスでき、「メーカー」表示にアクセスできない場合
「メーカー」は、メーカーである出品者様のみアクセスが可能です。
お取引形態が「お取引業者」となっている場合には「メーカー」にはアクセスができません。
「メーカー」のアクセス権限があると思われる場合は、Amazonテクニカルサポートにお問い合わせください。
④ おすすめ出品(カートボックス)を喪失している場合
Amazon販売分析レポートではカートボックス喪失の指標は確認できません。
商品ページにおすすめ出品として掲載されている場合のみデータの取得が可能です。
⑤ 特定のダッシュボードが表示されない
特定のダッシュボードが一部のユーザーにしか表示されない場合、権限設定に問題がある可能性があります。
・管理者の場合:デフォルトですべての権限が「有効」になっています。管理者のみが、他のユーザーの権限を有効または無効にすることができます。
・管理者ではないユーザーの場合:在庫ダッシュボードにアクセスするには、タスクベースのロール「FinancialReports」を有効にする必要があります。
<解決方法>
管理者に依頼して、該当ユーザーの「FinancialReports」ロールを有効にしてもらいます。
管理者は、ユーザーの権限設定を確認し、必要なダッシュボードにアクセスできるように設定を変更します。
「リテールの分析」から取得できる情報
前述のとおり「リテールの分析」では、指定した範囲の、売上実績、閲覧数、在庫状況などの実績データを確認することができます。
さらに、“商品毎”の実績データをレポート形式でダウンロードすることができるため、より実績データに基づいた商品毎の対策や、在庫管理などにも活かすことができます!
▼活用例
- 商品毎の課題の抽出
- 在庫管理
- 商品生産指標
- レポーティング作業
売れている商品はどれか?
優先的に対策が必要な商品はどれか?
在庫確保すべき商品はどれか?
どの商品から手を付けていいかわからない場合でも、“商品毎”のパフォーマンスを把握することで、優先的に対策が必要な商品や、改善に向けた方向性が見えてくるのではないでしょうか。
新機能!「グラフ表示」が追加されました。
「リテールの分析」画面がリニューアルされ、新機能が追加されておりますのでご紹介します。
【売上】【トラフィック】【予測】【純PPM】のダッシュボードに、「グラフ表示」機能が追加されました。
「グラフ表示」を適用する方法は下記手順をご参考ください。
手順① 期間を「カスタム」に設定、次の基準で表示するを「日」、「週」、または「月」に設定します。
手順② 指定した期間の売上実績のグラフが表示されます。主軸・補助軸はブルダウンで切替が可能です。
注意点として、グラフ表示機能は「日」、「週」、「月」毎の表示のみ対応しています。
日別、週別の売上動向や、閲覧数が増加するタイミングを把握する際などに便利な機能ですので、ぜひご活用ください!
※本記事では「商品毎(ASIN)」で抽出した実績データの活用方法についてご紹介しておりますのでご注意ください。
「リテールの分析」から”商品毎”の実績データをレポートで取得する方法
前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
「リテールの分析」から、“商品毎”のレポートをダウンロードする方法を解説します!
【売上】ダッシュボードの例で解説していきますので、下記手順をご参考ください。
手順①「レポート範囲:カスタム」「開始日・終了日:取得したい日付」を選択します。
手順②「次の基準で表示する:ASIN(商品毎)」を選択します。
「指定した期間」の「”商品毎”の実績データ」をダッシュボード上に表示することができました。
続いて、実績レポートをダウンロードしていきましょう!
手順③「ダウンロード:「CSV」または「Excel」」を選択、左上「ダウンロードを管理する」をクリック
手順④ ダウンロードマネージャーが表示されます。「ステータス:ダウンロードする」に更新され、レポートをダウンロードすることができます。
「リテールの分析」から「指定した期間の”商品毎”の実績レポート」をダウンロードすることができました!
例:【売上】レポート.csv
「商品毎の実績レポート」のダウンロード方法は、「売上」「在庫」「トラフィック」「純PPM」ダッシュボードともに共通です。
上記手順をご参考いただき、まずは各ダッシュボードの「商品毎の実績レポート」をダウンロードしてみましょう!
「Amazon販売分析レポート(ARA)」の活用例
ダウンロードしたレポートを使って、商品毎のパフォーマンスを確認していく活用例を解説いたします。
リテールの分析の各ダッシュボードから、「同期間」「商品毎」の実績レポートをダウンロード、レポートを組み合わせることで、商品毎のパフォーマンスを確認したり、現状分析にお役立ていただけます。
実際の例として「Amazon販売分析レポート(ARA)」を活用して、「商品毎の課題の明確化」を探っていきたいと思います。
準備:【売上】【トラフィック】実績レポートから「商品毎の転換率」を算出
手順① 「リテールの分析」>【売上】【トラフィック】それぞれから、「同期間」「商品毎」のレポートを取得します。
レポート範囲:カスタム
開始日:2024/10/1
終了日:2024/10/31
次の基準で表示する:ASIN
▼【売上】ダッシュボード
▼【トラフィック】ダッシュボード
手順② 【売上レポート】に【トラフィックレポート】内の「閲覧数」の項目の実績数値を、VLOOKUPで組み合わせます。
▼【トラフィックレポート】>「閲覧数」項目
▼【売上レポート】に「閲覧数」項目をVLOOKUPで追加します。
手順③ 「注文済みユニット」÷「閲覧数」=「転換率」を算出します。
【売上】【トラフィック】2つの実績レポートを組み合わせることで、商品毎の「注文売上」「注文数」「閲覧数(ページビュー)」「転換率(CVR)」が一覧で確認できるようになりました。
商品毎の課題を明確化
続いて、作成したレポートから、「注文済みの収益(注文売上)」に対して「閲覧数(ページビュー)」「転換率(CVR)」がどのような状態かを確認し、商品毎の課題とおこなうべき対策を考えていきます。
「閲覧数(ページビュー)」が少ない場合
関連性の高いキーワード対して、十分に露出ができていない可能性が考えられます。
検索キーワードの見直しや、Amazonスポンサー広告を活用して、関連性の高いキーワードへの露出を強めることで改善が見込めます。
「転換率(CVR)」が低い場合
「閲覧数(ページビュー)」が取れていて、露出はされているのに、転換率が低く注文に繋がっていない場合は、商品ページ上の情報が少ない、または商品の魅力が上手く伝わっておらず、購入に繋がっていない可能性が考えられます。
今一度、商品のメリットや情報が十分に設定されているかご確認いただき、商品ページの改善をおこなっていただくことを推奨いたします。
注意点
「Amazon販売分析レポート(ARA)」の実績データは、「おすすめ商品」として販売している場合に限り取得することができます。
実績が確認できない場合や、数値が極端に下がってしまっている場合、以下の可能性があります。
・カートが獲得できていない
・カート獲得状況が不安定になっている
カート獲得状況が不安定な場合は、ポイント付与率を上げるなどの対策を実施し、カート獲得率を上げる対策も併せて必要となります。
「リテールの分析」を活用することで、事前に対策を考えることができるかと思いますので、日々の動向をこまめに確認いただくことをおすすめいたします。
商品毎のパフォーマンスをしっかりと把握して、効果的な対策をおこないましょう!
まとめ
「リテールの分析」商品毎の実績確認方法と「Amazon販売分析レポート(ARA)」の活用例について解説いたしましたがいかがでしたでしょうか。
本記事の内容をまとめますと以下の通りとなります。
- 「リテールの分析」は、売上や在庫データを確認することができるベンダーセントラルのダッシュボードセット。
- 「Amazon販売分析レポート(ARA)」は、「リテールの分析」の各ダッシュボードからダウンロードすることができる実積レポート。
- ”商品毎”の実績レポートを取得すれば、商品毎のパフォーマンス、現状把握、在庫管理などに活用することができる。
- 異なるダッシュボードの実績レポートを組み合わせることで、優先的に対応が必要な商品の把握、対策の方向性確認にも活用することができる。
どんな施策や対策を進める場合でも、まずは現状の把握と分析をおこなうことが重要です。
商品毎のパフォーマンスをしっかり把握することで、優先的に対応が必要な商品や、対策の方向性を決めることができるため、効率的に対策をおこなうことができます。
どの商品から手を付けていいかわからない、対策をしているのに中々売上改善に繋がっていないなどのお悩みがある場合は、本記事をご参考いただき、「リテールの分析」を一度触ってみることをお勧めいたします!
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