【入門編】Amazonサイト外に広告配信「AmazonDSP広告」で売上アップ!3つの特徴と活用方法
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今回は、Amazonでの売上をさらに伸ばしたいとお考えの出品者の皆さまに向けて、AmazonDSP広告について解説します!
AmazonDSP広告については、過去にも弊社のブログやYouTubeで何度か解説をしていますので、すでにご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、今回の記事では特徴をさらに深掘りし、AmazonDSP広告だからこそ取得できるデータとその活用方法について解説します。
また、AmazonDSP広告だけでなく、Google広告やSNS広告などのデジタル広告とはどのような広告なのか、なぜデジタル広告から詳細なデータが取得できるのかについても簡単に触れていきます。デジタル広告の土台を知ることで、AmazonDSP広告のメリット・優位制をより理解いただけるかと思います。
本記事を通して、少しでも興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
それでは、さっそく解説していきます!
※本記事では下記の略称を用いておりますので、あらかじめご了承ください。
スポンサープロダクト広告 → SP広告
スポンサーブランド広告 → SB広告
スポンサーディスプレイ広告 → SD広告
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目次
デジタル広告の強み
AmazonDSP広告の特徴をより理解するには、まずはデジタル広告について知っておく必要があります。
まずは、簡単に「デジタル広告の強み」ついて、ご説明いたします。
詳しく知っているという方も、AmazonDSP広告を理解するうえで重要になりますので、復習する意味でもぜひお付き合いください!
デジタル広告とは?
デジタル広告(オンライン広告)は、企業がオンラインチャネルを通じて、ブランド、商品、またはサービスを宣伝するために使用するマーケティングの一種です。
出典:Amazon Ads デジタル広告とは何ですか? 初級ガイド
https://advertising.amazon.com/ja-jp/library/guides/what-is-digital-advertising
(確認日:2024年9月13日)
例えば、AmazonでいうとSP広告、他の媒体だとGoogleの検索結果の上部に表示されるリスティング広告(テキスト広告)、YouTubeで動画を視聴中に流れる動画広告、タクシーの後部座席に設置してあるタブレットで流れる広告(タクシーサイネージ広告)など、これらは「デジタル広告」になります。
ひと昔前までは、TVCMや新聞広告、電車のつり革広告などの「マスメディア」が一般的な広告手法でしたが、インターネットの普及により、デジタル広告が急速に普及し、現在では私たちの生活の中で日常的に目にするものとなりました。
従来の広告である「マスメディア」と「デジタル広告」は、目的によって使い分ける場面が多々ありますので、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう!
■メリット・デメリット
マスメディアのメリットは、TVCMを筆頭に多くの人にスピーディーに情報を届けることができるところです。
一方で、広告の費用対効果の検証・可視化が難しいといったデメリットがあります。
TVCMや新聞広告などを見た人が実際に商品やサービスを購入したのかまでは、可視化ができていませんでした。
Amazonの出品者であればお分かりかと思いますが、デジタル広告では、広告をクリック(または視認)した後に、商品やサービスを購入した数が把握できるため、費用対効果を可視化できます。
つまり、いくらお金をかけて、どのくらいの売上に繋がったのか、” 具体的な数値 “が出せることがデジタル広告の大きな” 強み “になります。
では、なぜデジタル広告では数字を可視化できるのでしょうか?
次項で解説していきます。
デジタル広告で数字が可視化できるのは、なぜ?
皆様はAmazonだけでなく、自社ECや他のECモールでの売上を上げていくために、日々様々な広告の施策を打ち出していることでしょう。
Google広告やYahoo!広告、Meta広告といったSNS広告など、商品を購入してもらうように商品ページへ誘導したり、直接的な売上だけでなく、商品やブランドの認知度を上げる目的で活用されています。
認知度を上げる目的であれば、配信量(インプレッション)やクリック数に重きを置き、売上の増加や問い合わせ、サービスの予約を目的としている場合は、コンバージョン数に重きを置いているかもしれません。
Amazonに出品している企業様であれば、最も重要視するのは広告経由での売上(コンバージョン)の増加ではないでしょうか?
しかし、Google広告やMeta広告などのAmazon以外の広告では、広告経由のAmazonの売上を計測することができません。
それはどうしてなのでしょうか?
Google広告で売上(コンバージョン)の測定ができるワケ
売上(コンバージョン)を測定するためには、計測したいページに「広告のタグ」を貼り付ける必要があります。
Googleには、「グルーバルサイトタグ」と「イベントスニペットタグ」の2種類のタグが存在し、Google広告では、この2つのタグの貼付けが完了したら、コンバージョンが計測開始できるようになります。
ただし、あくまでGoogle広告経由でのコンバージョンのみになります。
※タグが未設置でも、インプレッションや広告のクリック数は確認できます。
・グローバルサイトタグ
└ 広告をクリックして、ユーザーが飛ぶページ(ランディングページ)全てに貼る・イベントスニペットタグ
└ コンバージョンしたいページのみに貼る
タグは、ランディングページへ貼り付ける必要がありますが、貼り付けるにはランディングページの「編集権限」が必要になります。
当然ですよね!
誰でもランディングページが編集できてしまっては、勝手にページ内が書き換えられてしまいますから⋯
同様に、Amazonの「編集権限」はAmazonが持っているため、これらのコンバージョンを計測するためのタグを貼り付けることができません。
そのため、Google広告やYahoo!広告など他媒体で、Amazonの出品商品を宣伝したいからといって配信をしてもコンバージョンの計測はできない仕組みになっています。
※Amazonの広告であれば、もとからタグが埋め込まれているため、出品者側でタグを貼る必要はありません。
AmazonDSP広告であれば、他媒体経由のコンバージョンが計測可能!
ただし、Amazon以外の媒体で広告を配信した場合に、コンバージョンの計測が可能な唯一のAmazon広告があります。
それが、AmazonDSP広告です。
AmazonDSP広告では、Amazon以外のメディアで広告を配信し商品・サービスの購入に至った場合、コンバージョンが計測できる仕組みが備わっている広告になります。
Amazonで売上を伸ばすために必要なこと
近年、ユーザーの消費行動は非常に多様化してきていると言われています。
参照:Think with Google データから見えた「パルス型」消費行動——瞬間的な購買行動が増えている:買いたくなるを引き出すために:パルス消費を捉えるヒント(2)
https://www.thinkwithgoogle.com/intl/ja-jp/marketing-strategies/app-and-mobile/shoppersurvey2019-2/
(確認日:2024年9月1日)
インターネットやSNSの発達に伴い、商品を知る機会が場所時間を問わず溢れているからです。
そのような状況で、Amazonでの売上をより増やしていくためには、Amazon内の広告だけでなく、Amazon以外の媒体にも積極的に広告を配信し、商品ページに誘導する機会を増やすことが重要になってきます。
2023年にAmazonスポンサーディスプレイ広告がAmazon外にも配信されるようになったのは、その表れだと考えています。
今後、Amazonで売上を増加させるために効果的な広告のひとつが、今回ご紹介するAmazonDSP広告です。
前置きが長くなりましたが、みなさんの売上増加に向けた手助けになるであろうAmazonDSP広告では、どのようなことができるか特徴と活用方法について順番に解説をしていきます。
AmazonDSP広告の特徴
AmazonDSP広告の大きな特徴として、Amazon内外に広告を配信することができ、さらにコンバージョンが計測できることです。
先ほども記載しましたが、現在スポンサーディスプレイ広告でも、Amazon外への広告の配信が可能となっていますが、細かな調整ができないといったデメリットがあります。
ここでは、もう少しAmazonDSP広告の特徴を解説していきます。
AmazonDSP広告 3つの特徴
①メディアを細かく設定できる
・オンサイト【Amazon内】
├デスクトップ
├モバイル
└アプリ
・オフサイト【Amazon外】
├デスクトップ
├モバイル
└アプリ
AmazonDSP広告では、上記のように配信したい場所を「オンサイト(Amazon内)」「オフサイト(Amazon外)」で分けることができ、更にそこからデスクトップやモバイル、アプリといったメディアを設定することが可能です。
※配信したくない場所やメディアは配信除外も可。
例えば、スマホを見ている人で、且つAmazon外のみに広告を配信したい場合は、「オフサイトでアプリ」の設定して配信が可能です。
もちろんメディア毎のインプレッション数やコンバージョン数などの数字を確認することができます。
②広告が配信されたドメインがわかる(ドメインの指定と除外可能)
スポンサーディスプレイ広告では、広告が配信されたドメインは確認できず、除外設定もできません。
そのため、どのドメイン(Google、Yahoo! etc)への配信が効果的なのか、非効率なのか分析ができません。
しかし、AmazonDSP広告では、ドメインレベルで設定が可能なため、効果的なドメインを判断しご予算を最大限に活かすことが可能になります。
③取得できるデータが多い
Amazon出品者の皆様は、日頃より広告レポートを取得して様々なデータから分析を実施していると思いますが、AmazonDSP広告では、SP広告やSD広告では取得できないデータを取得できることもあり、今後の販売戦略にお役立ていただけます。
以下、特徴的なデータをご紹介します。
下記のほかにも様々な細かいデータの確認ができる仕様となっているため、Amazonスポンサー広告とは格段に取得できるデータ量が異なります。
▼AmazonDSP広告で取得できる特徴的なデータ一例
・カート追加数
・定期おトク便加入数
・新規ユーザー数
└ 過去12か月以内に一度も対象ブランドを購入したことがないユーザー数※売上、クリック数、広告費、インプレッション数など通常の広告と同様のデータも取得可能です。
AmazonDSP広告の活かし方
前項ではAmazonDSP広告の特徴について、解説いたしました。
特徴が理解できたところで、ここからはどうやって活かしていくべきか、活用方法について解説をしていきます。
ここで解説する内容は、一例ですので出品している商品や各社の戦略によっても変わりますが、参考にしていただけると幸いです。
AmazonDSP広告 活かし方2選
①広告を配信すべきメディア(アプリ、モバイル、デスクトップ)を知って、最適なメディアに広告を打ち出す
セラーセントラルのビジネスレポートから、どのメディアからのセッションが最も多いか確認しましょう。
例えば、ほとんどのセッションがモバイルからであれば、商品を調べたり買ったりするのに、ほとんどスマホを使用するため、デスクトップに広告を出しても効果は薄いかもしれません。
そのような場合、デスクトップに広告が配信されても、非効率になり予算だけが消化され、ROASを下げる原因となります。
AmazonDSP広告にて、配信先のメディアを「モバイル」に限定することで、効率の良い配信が可能になります。
※SP広告やSD広告では、配信したいメディアを限定することはできません。
②SP広告では取得できないデータを活用し、多角的に分析ができる
AmazonDSP広告では、新規の購入者や定期おトク便への加入者数をデータで把握することが可能です。
例えば、売上のベースを上げるために、広告を配信しているにも関わらず、広告経由の売上の大半がリピーターの場合、売上のベースはなかなか上がってきません。
そのような場合、AmazonDSP広告のデータを見ることで、広告経由の新規の購入者の割合や数が分かります。「新規ユーザー向けに、商品ページをブラッシュアップする必要があるのか?」または「配信するターゲットを変える必要があるのか?」といったAmazon全体の販売戦略の見直し・改善に活かすことができます。
また、AmazonDSP広告では、リピーターへの広告配信を停止する設定も可能ですので、新規顧客の獲得に予算を投じる判断ができるでしょう。
このように、商品や企業の戦略などご状況や要望に応じて、効果的な広告を打つための選択肢が充実しているのは、AmazonDSP広告ならではのメリットになり得るでしょう。
※出品者様のアカウントの状況次第で、定期おトク便ユーザーを除外する設定もできます。
上記はひとつの例にすぎません。
AmazonDSP広告を含めデジタル広告は、可視化されたデータを基に、仮説をたてて日々分析することで成果を上げていく必要があります。
そのため取得できるデータが多ければ多いほど、より具体的な戦略を打ち出すことができます。
セラーセントラル上から取得できるSP広告などのデータと、AmazonDSP広告で得られたデータを組み合わせて分析を実施することで、出品者様のAmazonにおける販売戦略に大きな手助けになると考えています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の記事をまとめますと以下の通りになります。
- デジタル広告は、LPにタグを埋めることで、費用対効果を可視化できる
- ユーザーの消費行動が多様化しており、様々な媒体へ広告を出すことが重要
- Google広告など他の広告では、Amazonでのコンバージョンを計測できないが、AmazonDSP広告では計測が可能
- AmazonDSP広告、配信したいメディアを設定でき、ドメインも指定が可能
- AmazonDSP広告は、SP広告などでは取得できないデータがあるので、さまざまな分析ができる
今回の内容は、AmazonDSP広告のメリットなどをお伝えしましたが、AmazonDSP広告は「Amazon外にいる潜在層へのアプローチ」と「中長期的な顕在層を増加させる」ことに強みがある広告のため、ROASやACOSを追い求めてしまうと広告の効果を最大限に活かすことができないので注意が必要です。
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最後までお読みいただきありがとうございました
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https://ecnomikata.com/original_news/36126/
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