【最新版】2024年度「JAPAN STOREプログラム」日本製・日本企画を世界に!Amazonを活用した越境EC
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今回のテーマは「2024年度 JAPAN STOREプログラム 」の最新情報をお届けします。
2021年から日本貿易振興機構(ジェトロ)とAmazonによる日本企業の海外展開を支援する「Amazon JAPAN STOREプログラム」を聞いた事はありますでしょうか?
アメリカ・イギリスのAmazonで販売を行う方にはメリットが多く、「無料で参加できるプログラム*」となっています。(*一部有料オプションあり/審査あり)
2024年度の募集も開始されましたので、今回はプログラム参加にあたっての最新情報を解説いたします。
目次
2024年度 Amazon JAPAN STOREプログラムについて
ご存じの方も多いかと思いますが、「JAPAN STORE」は日本企業で作られた高品質で日本としての魅力を伝えられる商品を集めたストアとなります。
高品質であることが世界でも認知されている「Made in Japan」ならではの信頼感・安心感でお買い物をしていただけるストアになりますので、参加できるAmazon出品者様にはぜひご応募いただきたいプログラムです。
プログラムのコンセプトはこれまで通りですが、2024年度はプラン内容に一部変更があります。
2023年度は、基本プラン(無料)とプレミアムプラン(有料)の2種類がありましたが、2024年度からは一律無料の新プランのみとなりました。
なお、廃止されたプレミアムプラン(有料)についていた、スポンサー広告クレジット付与が「有料オプション」として今回新たに追加されました。
後ほど、JAPAN STOREの新プランと新しく追加された有料オプションのスポンサー広告クレジット付与、プログラムに参加するメリット・デメリットについて、順番に解説をしていきます。
▼JAPAN STORE
US:https://www.amazon.com/JAPANSTORE
UK:https://www.amazon.co.uk/JAPANSTORE
Amazon JAPAN STOREプログラムとは?についての詳細は下記をご参照ください。⬇︎
Amazon JAPAN STOREで販売している商品例
本年度のプログラムについて具体的な内容に入る前に、まずはどんな商品がJAPAN STOREで販売されているのか見てみましょう!
アメリカのAmazonでは下記画像の商品群がベストセラーとして紹介されておりました。(*2024年6月に確認)
ベストセラー商品は常に変動するため、確認するタイミングで変わりますが、弊社で確認した際は以下のようにさまざまなカテゴリーの商品が掲載されていました。
JAPAN STOREという名称もあって、「日本を連想する商品」でなければならないのか⋯と思われることでしょう。
たしかに、醤油や日本のキャラクターグッズなど日本を代表する商品が出品されていますが、実際にはアメリカやイギリスでも日常的に使用する商品も出品されております。
詳細な参加要件は次項以降で詳細に説明していきますが、「Amazon JAPAN STOREプログラム」は「日本で製造された商品」「日本企業等が企画した商品」であれば参加が可能ですので、必ずしも「日本を連想する商品(伝統工芸品・食品など)」である必要はないのです。
但し、出品可能な対象カテゴリーが決まっているため、後ほど解説する「Amazon JAPAN STOREプログラムの対象カテゴリーと対象商品について」をご確認ください。
今回はベストセラーの商品をご覧いただきましたが、実際は様々な商品が販売されておりますので、もっとご覧になりたいという方は先のJAPAN STOREのリンクから実際にチェックしてみてください。
■ベストセラーに掲載されていた商品(US) ※常時変動
Amazon JAPAN STOREプログラムのプラン内容
それでは本項より、新しくなったAmazon JAPAN STOREプログラムのプラン内容や参加条件を見ていきましょう!
2024年度JAPAN STORE(無料)新プランのサポート内容
一律無料の新プランになったため、サポートやプランの質が落ちたのでは⋯と思われるかもしれませんが、昨年度よりも売上拡大に向けたサポートが拡充したプラン内容になっています。
2024年度の新プランによるサービスの詳細内容は以下になります。
▼Amazon担当者による出品・売上拡大サポート
- はじめての出品開始準備サポート
- SEO対策に向けたキーワードと広告のアドバイス・サポート(米国限定)
- 販売促進お役立ちコンテンツの提供
▼販売促進支援
- 「JAPAN STORE」設置&ジェトロ特別オンラインプロモーション
- スポンサー広告クレジット付与*
*有料オプションになります▼データ分析と情報提供
- 4半期ごとの参加企業状況レポート
- Amazonマーケティング報告会
この中で特にメリットが大きいと考えられるのは「Amazon担当者による出品・売上拡大サポート」です。
Amazonの担当者が付くことにより、アメリカ・イギリスのセール情報や季節ごとによるAmazon内でのカテゴリ売上データやKWボリュームなど、Amazon担当者が付かないとゲットできない有益な情報を得ることができます。
また、各国によって気候や文化、売れやすい商材なども異なることから、サポートを活用することにより「現地のニーズに合わせた出品対策」ができ、商品企画や販促施策にも反映しながら売上拡大を図っていけるでしょう。
スポンサー広告クレジット付与(有料オプション)について
次に2024年度から新たに加わった、有料オプションについてです。
スポンサー広告クレジット付与(有料オプション)とは、広告クレジットを購入することで支払額を上回った広告クレジットが付与されるオプションプランです。
スポンサー広告クレジット付与のオプション料金、付与額などは以下になります。
▼スポンサー広告クレジット付与の料金
海外市場で広告の精算を行う際に為替の状況が気になるかと存じます。
しかしながら、上記のオプションを使用すると為替の状況に左右されることなく、お得に広告費を賄うことができます。
具体的な例を交えて解説しますと、例えば
▼Amazon.com(アメリカ)で、$1=¥100だった場合
・60,500円を広告費で使用する場合は約$605
・有料オプションを使用する場合は$1,000
▼Amazon.co.uk(イギリス)で£1=¥130だった場合
・60,500円を広告費で使用する場合は約£423
・有料オプションを使用する場合は£600
→歴史的な円高にならない限りはどちらの場合でも有料オプションで広告クレジットを獲得する方がお得という結論になります。
ただし、上記有料オプションを使用するにあたり、以下の応募条件をクリアしている必要があります。
【応募条件】
- 審査時点で出品完了済みであること(JAPAN STORE掲載済企業を優先)
- 大口出品中であること
- ジェトロ*が定める報告書を提出していること
- クレジット付与後にジェトロ*が定める報告書を提出できること
*日本貿易振興機構【2023年度参加販売事業者様の場合】
付与済み広告クレジットを消化済みであること
【新規参加販売事業者様の場合】
Amazon.com上のSEO対策&広告サポートサービスを利用している、または広告費用を投入している企業を優先
なお、こちらを利用しなくても、広告運用を自ら設定し行うことは可能です。
その場合、現地通貨による広告費の支払いになることから、円安の現状を考えると日本円でスポンサー広告クレジットを購入し、広告運用をしたほうがお得と言えるでしょう。
ただし、書籍カテゴリーの商品は、スポンサー広告の利用はできないので注意が必要です。
Amazon JAPAN STOREプログラムの募集時期と参加条件
2024年度のJAPAN STOREプログラムは、ジェトロとAmazonによる「審査」を通過した出品者様が参加できます。
審査に進むためには受付期間中に応募する必要があり、申請開始時期は「JAPAN STORE自体への応募」 と「オプションのスポンサー広告クレジット(審査を通過した参加企業のみ)」で申請時期が異なるため注意が必要です。
応募受付期間は、JAPAN STORE、広告クレジット共に第一期と第二期の「2回募集」がありますが、第一期の募集で定員に達した場合は、第二期募集を行わない可能性があります。
そのため、応募ができる状態に整っているのであれば、第一期の募集で申請することをお勧めいたします。
2024年度のJAPAN STORE、広告クレジット募集時期は以下の期間になります。
▼Amazon Japan Store 募集期間
・第一期
受付期間:4/22~6/28
審査結果: 7月頃(予定)・第二期
受付期間:9月~(予定)
審査結果:10月頃(予定)▼広告クレジット(Japan Store参加企業のみ応募可能)
・第一期
募集:7月半ば頃
結果通知:9月頃・第二期
募集:11月頃
結果通知:12月後半頃
Amazon JAPAN STOREプログラムの対象カテゴリーと対象商品について
Amazon JAPAN STOREプログラムは「日本企業の海外進出を支援するプログラム」ですので、参加するには「日本で製造された商品」もしくは「商品が規格を満たしている」必要があります。
まずは、プログラムに参加する商品がカテゴリーに該当しているかチェックしてみましょう。
参加条件について
JAPAN STOREプログラムへの参加にあたり、以下の条件をクリアしている方が応募可能になります。
- 定められた事業報告書を指定の頻度でジェトロへ提出できること。かつ、過去のJAPAN STORE事業でジェトロが求めるアンケート・報告書を提出していること
- 本事業の実施にあたり必要な企業・製品・その他情報を、ジェトロとAmazonの求めに応じて提供できること
- 日本企業、もしくは開業届を税務署に提出済みの個人事業主であること
現地所在日系企業の場合、日本企業の商品を扱っており、10%以上日本の資本が入っている事業者であること (企業もしくは事業登録がなされている個人事業主)- JAPAN STORE規約と募集要項記載内容に同意できること
- 大口出品形態でご出品いただくこと
- 「企業審査のポイント」をクリアしていること
「企業審査のポイント」について
参加要件の6に記載されている「企業査審査のポイント」は下記8つの項目となります。
「企業査審査のポイント」はプログラムに参加するために必要なことというよりも、越境ECを行う上で企業として整えなければならない体制となっております。
そのため、すでに越境ECを実施している出品者様であれば問題ないかと思いますが、越境ECに初挑戦という出品者様はJAPAN STOREプログラムに参加する前段階として、人材や社内知識として体制が整っているか確認してみてください。
詳細につきましては、ジェトロのHPに動画付きで解説されておりますので、下記URLよりご確認くださいませ。
参照:ジェトロHP(米国/英国Amazon越境EC『JAPAN STORE』出品支援):https://www.jetro.go.jp/services/amazon_japan_store.html
<企業審査のポイント>
- 対象商品について、米国または英国の市場ニーズ、需要調査を行っていること
- 越境ECの販売戦略を立てていること
- 広告やSEO対策等の、ECで必要な知識の習得と運用を自ら積極的に行う意思があること
- Amazon商品ページにて掲載する画像、英語原稿をすでに用意している、または用意できること
- 認証取得や広告運用にかかる費用の予算があること
- 海外販売手続きや広告運用等の販促活動を行うことができる体制があること
- 米国/英国における規制や関税を確認していること
- Amazon(米国・英国)とのやり取り、カスタマーサービス等の英語対応ができること
参考:「2024年度JAPAN STOREプログラム募集要項」https://www.jetro.go.jp/ext_images/services/amazon_japan_store/24JSyouko.pdf
Amazon JAPAN STOREプログラム登録~販売開始まで
Amazon JAPAN STOREプログラムに参加するにあたっての流れは以下になります。
- JETROにJAPAN STORE事業参加を申し込み (クリックすると申し込みページへ遷移します)
- Amazonに出品手続きを行います。
- JAPAN STORE掲載する商品の審査の申し込みを行います。
- 応募完了後2週間を目安に審査結果の通知が送られてきます。
- 出品準備(商品登録や納品など)
- Amazon JAPAN STORE のページ上に掲載依頼を行い、掲載開始。
参加申し込みをする際は、JETRO様のサイトなどで「対象商品・募集要項・参加要綱」を確認いただいた上でご応募ください。
JETRO様のサイトにプログラム参加登録〜販売開始までの流れについて、わかりやすい図があったのでご参考ください。(図をクリックすると該当記事へ遷移します)
上記の流れを見る限りでは、一見淡々と進みそうではありますが、各国関税手続きや販売に規制・申請が必要な商品などもあることから、最短でも2~3ヵ月程(規制・関税を除く)販売開始まで時間が掛かる見込みです。
なお、アメリカやイギリスにおいて登録や申請関連に掛かる時間が国毎に異なるため、注意が必要です。
越境ECを検討している方には以下ブログも参考にしながら商品の販売を検討してみてください⬇︎
各国の申請関連(参考例)
▼アメリカ
- FDA登録(食品・医薬品・化粧品等)
FDA登録とは、米国市場での販売許可を得るために米国食品医薬品局(FDA)に特定の製品を登録を行うものになります。
主要な製品カテゴリには食品、医療機器、医薬品、化粧品が該当します。 - 取得までに掛かる日数:約3ヵ月
▼イギリス
- VAT(付加価値税)登録
VAT(付加価値税)登録とは、商品やサービスの売買にかかる税金です。日本の消費税に似ているものになります。 - 取得までに掛かる日数:平均約3~6ヵ月
参加するメリット・デメリット
ここまでお読みいただいた方の中で、参加要件は満たしているものの、参加するかどうか迷われている方がいらっしゃるかもしれません。
弊社としては、要件を満たす出品者の皆様にご参加いただくことをお勧めしておりますが、特に越境ECが初めての場合は、どうしても躊躇してしまうこともあるでしょう。
そこで、最後に「Amazon JAPAN STOREプログラム」へ参加するメリットとデメリットをお伝えいたします。下記を参考にぜひご検討ください。
メリット
- プログラムへ無料参加できる。※月額登録料や販売手数料は別途発生
- Amazon.com(アメリカ)やAmazon.uk(イギリス)に開設されている専用ストア上に掲載されるため日本を超えて認知拡大が見込める。
- 日本で企画、製造された商品としてAmazonのお墨付きが付くことで、「Made in Japanブランド」の安心感をさらに与えることができる。
デメリット
- 参加要件を満たす必要があり、出品者の状況によっては社内体制を変更する必要がある。
– 英語にてカスタマー対応ができる人材の確保
– 海外の市場調査、広告やSEOなどの知識を持つ人材の確保
– 海外の税制について知識のある人材の確保 - FDA(米)、VAT(英)への登録やその他認証取得等、専門的な申請関連の対応を行う必要がある。(VAT登録専門の税理士様などに代行依頼する方法もあります。)
すでに越境ECをご経験されている出品者様であれば、デメリットの部分はほぼ問題ないと思われますので、該当する出品者様はぜひともご検討いただくことをお勧めいたします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
プランが一新したAmazon JAPAN STOREプログラムは、今後、アメリカ・イギリスで販売をしていく予定や挑戦してみたいという出品者様は、登録しない理由がないと言えるほどメリットが多いプログラムになります。
改めて今回の記事をまとめると以下のようになります。
▼2024年度JAPAN STORE(無料)新プランの内容は以下の通り(詳細は本文)
・Amazon担当者による出品・売上拡大サポート
・販売促進支援
・データ分析と情報提供▼Amazon JAPAN STOREプログラムでは募集時期と参加条件が決まっている
▼登録を開始してから販売開始までには最短でも2~3か月かかる可能性がある
▼Amazon JAPAN STOREプログラムを活用して販売するメリットとデメリットが存在するため、自社の状況や商品と照らし合わせて参加するかどうかを見極める必要がある
2024年度、プラン内容がパワーアップしたタイミングで、挑戦してみてはいかがでしょうか!
今回の情報がお役に立てていただけましたら幸いです。
Amazon JAPAN STOREプログラム、越境ECについてお悩みでしたら、まずはお気軽にAmazon専門コンサルのアグザルファまでご相談ください!
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後もAmazon出品者の皆さまにプラスとなる情報を発信して参ります!
アグザルファブログが皆様の参考になれば幸いです。
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https://ecnomikata.com/original_news/36126/
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