【解説】Amazon DSP広告の特徴・スポンサー広告との違いとは?バランスよく活用するメリット
こんにちは!
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早速ですが、皆様はAmazon広告には「Amazon DSP」という広告があることをご存知でしょうか?
Amazon広告といえば、スポンサー広告というイメージが強く、既にご自身で運用されている出品者様も多いかと思いますが、最近では「Amazon DSP」も注目を集めています!
アグザルファのお客様の中には、既にスポンサー広告*をひと通り運用していて、「次の一手となる施策や外部からの集客方法を検討している」、「セール期間の露出強化の方法に悩んでいる」というお声が多く寄せられています。
(*スポンサープロダクト広告、スポンサーブランド広告、スポンサーディスプレイ広告など)
こうしたお悩みをお持ちのお客様に、今後のAmazonでの売上拡大のためにおすすめしたい広告が「Amazon DSP」です。
そこで、今回は「AmazonDSP」に焦点を当て、具体的な内容を解説いたします。本記事を読むことで、「AmazonDSP」についての理解が深まり、具体的な活用のイメージを形成するお手伝いができればと思います。
YouTubeでも解説しておりますので、ご覧ください!
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目次
Amazon DSPの特徴
まず、Amazon DSPの特徴は、Amazonの膨大な閲覧/購買履歴を基にしたターゲティング設定ができ、Amazonサイト内、Amazonサイト外のウェブサイトに向けて大規模に配信できる広告となります。
広告の配信対象を決め「ターゲティング設定」は、配信の目的に応じて、潜在層~顕在層まで広いセグメントから選ぶことが可能です。
以前のブログでは、Amazon DSPの基本概要を記載しておりますので、基本についてはまずそちらをご確認いただき、今回はより詳しい設定内容やスポンサー広告との違いなど、一歩踏み込んだ内容をお届けいたします。
Amazon DSPの基本概要については下記からご確認ください。⬇︎
Amazon DSPで利用できるセグメント(一例)
Amazon DSPは、Amazonのデータを使用して、幅広い層までを対象に配信ができる点が大きなメリットです。
実際にどのようなターゲティング設定ができるのか、弊社が運用している中で活用する機会の多い一部のセグメントをご紹介いたします。
・商品リターゲティング
Amazonで特定の商品を閲覧or閲覧したユーザーに対して配信
・興味関心ユーザー
直近で対象カテゴリや商品に興味・関心のある、購買意向の高いユーザーに対して配信
・ライフスタイル
特定のライフスタイルに関連した商品カテゴリに関心を持つユーザーに対して配信
上記はごく一部のセグメントであり、他にも下記図のように地域等のデモグラフィック情報、広告主のデータと照らし合わせて作成をするセグメント等、配信の目的に合わせてターゲットを選び、配信を行うことが可能です。
※配信する商材、カテゴリに寄っては使用できるセグメントに制限がかかる場合があります。
Amazon DSPの広告掲載面
AmazonDSPはAmazonサイト内部・サイト外部に大規模に広告配信ができますが、Amazonサイト内部での広告枠は基本スポンサーディスプレイ広告と同じになります。
トップページや検索結果ページ、商品ページ内など、お客様の目に留まるあらゆる箇所に広告掲載ができることが大きなメリットになります。
一方、Amazonサイト外部では、Amazonが直接提携・取引しているWEBサイトの広告枠やtwitch上の広告枠等、多岐に渡る広告枠に配信を行うことができます。
※配信する商材、カテゴリに寄っては出稿先に制限がかかる場合があります。
配信する広告クリエイティブ
現在、AmazonDSPで配信可能な広告クリエイティブのタイプは3種類あります。
Eコマース広告
静止画広告(バナー広告)
動画広告
それぞれについて、解説いたします。
1)Eコマース広告
広告したい商品のASINがあれば自動生成できるクリエイティブとなります。
Amazonの出品者様であればバナーや動画のご用意がなくても配信が可能になります。
こちらは広告フォーマット上に、クーポン情報やレビュー数、価格も表示可能となり、より購入に繋げやすい広告タイプです。
2)静止画広告(バナー広告)
AmazonDSPではAmazonサイト外部へのディスプレイ広告も配信が可能です。
広告をクリックした後の遷移先は、商品ページやストアページにリンクすることもできますし、Amazonに出品していない広告主様であれば自社サイト*へリンクすることができます。
*Amazon出品者でも可能
3)動画広告
現在はAmazonサイト外部への配信に限定されていますが、動画広告の配信も可能です。
写真だけでは伝えきれない商品のイメージや雰囲気などをより視覚的に伝えやすいクリエイティブになります。
Amazon DSPとスポンサー広告との違い
Amazonで商品を出品し、売上を伸ばすためには、Amazon広告での露出は重要な施策の1つとなります。
Amazon広告には大きく分けて、お客様ご自身で運用できる「スポンサー広告」とAmazonもしくは一部代理店のみが運用できる「Amazon DSP」があります。
では、実際に両者はどのような違いがあり、どう使い分けるのが良いのか、疑問のある方も多いのではないでしょうか?
ここからはスポンサー広告との違いや使い分けについて説明していきす。
広告の目的の違い
広告を配信する対象となるターゲットが異なるため、広告の目的がそれぞれ違ってきます。
▼スポンサー広告
Amazonサイト内で、リアルタイムで商品を検索しているユーザーに対して広告を配信し、刈り取ることが目的▼AmazonDSP
Amazonサイト内外で、これまでの行動から今後購入の可能性が高いユーザーに対して広告を配信し、ブランド認知や購買検討ユーザーを増やすことが目的
現状、スポンサー広告では商材やカテゴリに寄りますが、キーワードの入札単価の高騰が見られており、今後はより一層Amazonサイト内の広告枠(=スポンサー広告)への入札競争がますます激化することが想定されます。
そのため、既に運用しているスポンサー広告への投資だけでは、いずれ露出や集客に限界が訪れることが考えられます。
そこで、今後の売上を作りだす準備として、Amazon DSPを活用しAmazonサイト内外にいる「潜在層ユーザー」へのアプローチを行っていくことが重要となってくるでしょう。
※今回は「スポンサー広告」の種類など、詳しいご説明は割愛いたします。スポンサー広告については下記記事をご参照ください。⬇︎
【Amazon初心者向け】Amazon広告&DSP広告の4種類の特徴・目的を簡単解説!(スポンサープロダクト/スポンサーブランド/スポンサーディスプレイ/AmazonDSP)
AmazonDSPとスポンサー広告を併用するメリット
スポンサー広告とAmazonDSPを運用する場合、どちらか一方だけを行うよりは、両方を並行して行うことをお勧めします。
※こちらは既にスポンサー広告をある程度運用されている出品者様を想定しています。Amazonでの出品を開始したばかりの出品者様であれば、まずはスポンサー広告からの運用をお勧めしています。
併用することで得られる具体例を2点挙げてみましょう。
1)AmazonDSPで「スポンサー広告やオーガニックで流入後に、商品ページを離脱してしまったお客様」を配信のターゲットとすることで、再度購入を検討させることができます。これにより、購買意欲の高い見込み客を逃さず、効果的に売上を伸ばすことに期待できます。
2)AmazonDSPによる広告露出で商品を認知したお客様が、ご自身でAmazonサイト内検索を行うことで、オーガニック検索の増加に繋がるなど、各広告を並行して行うことで、機会損失を防ぎ、相互に補完関係が期待できます。
以上より、Amazon DSPとスポンサー広告を並行して運用することをお勧めしています。
スポンサーディスプレイ広告との違い
AmazonDSPはスポンサー広告の一種である「スポンサーディスプレイ広告」と似ている部分がありますが、下記2点の違いがあります。
1)Amazonサイト内部・外部への配信配分調整がしやすい
「Amazon DSP」はAmazonサイト内部のみ、サイト外部のみに絞った配信、さらにはAmazonサイト内部・外部への同時配信が可能です。
さらにサイト内部・外部への配信配分の調整が可能なことから、コントロールがしやすい広告といえます。
一方で、「Amazonスポンサーディスプレイ広告」は、現時点ではAmazon内・外部サイトの配信配分の調整ができません。
実際にどのくらいの割合で、どこに出稿されていたか等の細かな配信実績が確認できないため、Amazon DSPの方がより戦略的な配信が可能となっています。
Amazon DSPとスポンサーディスプレイ広告はAmazonサイト内部の広告掲載先が基本的には同じため、スポンサーディスプレイ広告では商品ページへのターゲティングを行いつつ、Amazon DSPではリターゲティングをメインに運用する等、スポンサーディスプレイ広告と併用する場合は、ターゲティングを使い分けて運用を行うと効果的です。
スポンサーディスプレイ広告についての詳細は下記からご確認くださいませ。⬇︎
2)より細かなターゲティングが可能
スポンサーディスプレイ広告では、他のスポンサー広告とは違い「オーディエンス」ターゲティングが使用できます。
商品の閲覧/購入のリマーケティングなど、一部はAmazon DSPと同じターゲティングが可能な仕組みです。
Amazon DSPでは、より細かなターゲティング設定ができることから、例えば、競合商品の閲覧者に対して自社商品を配信する、自社商品内でクロスセル配信をするなど、戦略的なターゲティング、広告配信が可能です。特定の顧客層に対して、より効果的にリーチし、広告予算の最適化や運用の効率化に期待できます。
まとめ
今回はAmazonDSPについて深堀してきましたが、スポンサー広告との併用など、実際にお客様の店舗で運用する場合のイメージに繋がりましたでしょうか?
改めて、本記事の内容をまとめますと以下の通りとなります。
- Amazonの膨大な閲覧/購買履歴を基にしたターゲティング設定が可能
- Amazonサイト内部・サイト外部へ大規模に広告配信ができる
- Amazon DSPで配信可能な広告クリエイティブのタイプは3つある(Eコマース広告/静止画広告(バナー広告)/動画広告)
- Amazon DSPとスポンサー広告は広告の目的によって使い分ける
- Amazon DSPとスポンサー広告を併用するメリットは機会損失を防いだり、補完関係が期待できる
- スポンサーディスプレイ広告との違いはAmazon内外への配信配分の調整がしやすく、より細かな戦略的なターゲティングが可能な点
Amazon DSPは貴店にとって、今後の売上最大化、認知拡大にとって重要な広告施策となるでしょう。
AmazonDSPにについてご興味・お悩みでしたら、お気軽にAmazon専門コンサルのアグザルファまでご相談ください!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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