【ちょっと深堀り】Amazon広告レポートの種類と活用方法について!広告効率アップのヒント
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今回、Amazon出品者の皆様にお届けする情報は「【ちょっと深堀り】取得できる広告レポートの種類と活用方法」についてです。
日頃よりAmazon広告の運用を行っている方であれば、広告レポートを1度は取得したことがあるのではないでしょうか?
「設定したターゲットで広告がどれだけ表示されたか?」または、「どのようなキーワードで購入されたか?」など、ご自身が作成した広告の効果をデータで確認する際に、レポートを取得して数字を分析していると思います。
しかしながら、レポートの種類が多岐にわたり、自分が必要とするデータを見つけることが難しい場合もあるかもしれません。
そこで、今回は、スポンサープロダクト広告で取得できるレポートの種類、取得したレポートの活用方法、注意点について解説してまいります。
今後の広告戦略にお悩みの出品者様は、本記事をぜひご参考いただけますと幸いです。
目次
広告レポートの取得方法(おさらい)
まずは、広告レポートの取得方法について、簡単におさらいをしていきましょう。
広告レポートは、「広告管理画面」の「効果測定とレポート」内にある「スポンサー広告レポート」から取得することができます。
「レポートを作成」をクリックすると、どのようなデータを取得したいのか選択する画面が表示されます。
選択する項目は、下図の赤枠で囲った以下4つです。
①レポートカテゴリー:取得したい広告の種類を選択
├スポンサープロダクト広告(SP広告)
├スポンサーブランド広告(SB広告)
└スポンサーディスプレイ広告(SD広告)②レポートタイプ:①で選択した広告の種類でどの項目のデータを抽出するのか選択(例:検索用語、予算、期間別パフォーマンスetc.)
→ 本記事では「レポートタイプ」を解説していきます!③時間単位:「概要」or「毎日」のいずれかで選択(「毎日」を選択すると日付別にデータが取得可能)
※レポートタイプによっては「時間単位」「毎週」など期間を変更できるものもございます。④レポート期間:欲しいデータの期間を指定*
*ポイント:取得できる期間は「最大2か月」のため、小まめにレポート取得しておきましょう。
※注意点とポイント※
広告レポートでは「異なる種類の広告データ」を一括で取得することはできません。
そのため、SP広告とSB広告を配信している場合は、各々のデータを取得したうえで、データをとりまとめていく必要があります。
各種広告の概要だけ手際よく取得したい⋯!という場合は、以下の方法をご利用ください。
▼「異なる種類の広告データ」一括取得する方法
広告管理画面トップの右上「エクスポート(下図赤枠)」からダウンロードすることで、「異なる種類の広告データ」をまとめて取得することができます。
ただし、取得できるデータは「キャンペーンレベル」の数値のため、設定しているターゲット毎の数値などは取得できませんので、ご了承くださいませ。
取得できる広告レポートの種類(レポートタイプ)
それでは、今回のブログの本題である「取得できるレポートの種類」を見ていきましょう。
下図は、前項で解説したレポートを取得する画面「レポートを作成」に進み、「レポートタイプ」をクリックした画面です。
ご覧の通り10個の選択肢が表示されます。
それぞれの選択肢でどんなことが確認できるのか、簡単にまとめました。
- 検索用語:ユーザーがどのような言葉で検索し、商品が購入されたのか確認できる
- ターゲティング:設定したターゲティング毎の効果が確認できる
- 広告対象商品:広告を配信した商品がどれだけ見られたのか確認できる
- キャンペーン:キャンペーン全体の各数値が確認できる
- 予算:適切な予算が確認できる(以下解説)
- 掲載枠:掲載枠の広告のパフォーマンスの情報が確認できる
- 購入商品:広告経由で実際に購入された商品のデータが確認できる(以下解説)
- 期間別パフォーマンス:期間ごとに全キャンペーンのレポートを取得できる
- 検索用語のインプレッションシェア:広告が表示された割合が確認できる(以下解説)
- 総トラフィックと無効なトラフィック:不正や非自発的なトラフィックが確認できる
3つの重要なレポートと活用方法
今回は、広告の分析にとって重要な「(1)予算」「(2)購入商品」「(3)検索用語のインプレッションシェア」の3つをピックアップして深堀りしていきます。
(1)予算
予算で取得できるレポートの大きな特徴は、「設定している1日の予算が適正かどうか」について分析できることです。
取得できる重要なデータは、以下の3つです。
①1日あたり、どれだけの割合で広告が表示できていたか確認できる(レポートには「予算の平均時間」にあたります)
②現在設定している予算で「逃したインプレッション」、「クリック」、「売上」などを確認できる
③推奨予算を確認できる
予算のレポートでは、まず「1日に広告がどれだけ表示されているか=予算の平均時間」という項目を見てみましょう。
▼予算の平均時間(①)
以下の画像は、レポートの抜粋になります。
画像では、「100%」と「44.11%」の2つの数値が表示されています。
「100%」の場合は、1日24時間まんべんなく広告が表示されていたことを意味します。
対して、赤枠の「44.11%」というのは、24時間の内の約10時間(約44%)ほどしか、広告が表示できていないことを示しています。
一般消費者向けの商品の場合、一般的には夕方か夜にかけて売上が伸びていくといわれますが、売上が一番伸びる時間帯に予算切れを起こし、売上のロスに繋がっている可能性があります。
つまり、予算を拡大するだけでも、販売機会の損失を防ぎ、売上アップの可能性もあるということになります。
▼逃した販売の推定額の範囲 (②)
予算切れにより、「失われた売上金額(推定)」も確認することができます。
「予算の平均時間」が100%でないキャンペーンの場合、仮に100%表示できた際に「最大」と「最小」でどれだけの売上が見込めたのか確認できます。
例えば、「最大」の売上が、期待しているほどの売上金額でなければ、予算増額の停止や減額の判断をする材料として活用できます。
▼推奨予算(③)
上記2つのデータを踏まえて、確認できるのが「推奨予算」です。
あくまで「推奨」ですので、推奨予算に設定したとしても、記載の効果が保証されるものではありません。
1日の予算を調整し、予算の平均時間が100%になった時に、もしかすると「失われた売上金額」よりも高い売上に繋がるかもしれませんので、予算に余裕があれば検討するのも良いかと思います。
(2)購入商品
Amazon広告では、配信している商品以外が広告経由で注文された場合も、広告管理画面上やデータに計上されます。
例えば、出品者様が、「化粧水」と「ファンデーション」をAmazonで出品していたとして、「化粧水」のみ広告を配信していたとしましょう。
この場合に、下記のような場合、広告の売上にカウントされる仕組みになります。
▼購入者の動き
「化粧水」の広告をクリック →「化粧水」を購入せず、「ファンデーション」を購入
そのため、広告管理画面では注文数が100件と表示されているのに、ビジネスレポートでは80件の売上しかない⋯といった現象があれば、差分の20件は広告経由で別の商品が注文に繋がっている可能性が濃厚です。
このような場合に、活用できるのが「購入商品レポート」です。
表示された広告から、実際に売上に繋がった商品で確認できます。(ASIN表示)
以下の画像はレポートの抜粋です。
▼「宣伝ASIN(広告配信商品)」/「購入されたASIN(実際に購入された商品)」
「宣伝ASIN」と「購入されたASIN」が異なる場合、広告経由で別の商品が購入されたことになります。
広告を配信している商品より、他の商品ばかりが売れてしまい、改善する必要がある場合はレポート内に表示されている「ターゲティング」を確認してみましょう。
他の商品が売れている要因は、配信している商品と設定しているターゲティングにズレが発生している可能性があります。
「購入商品レポート」でターゲティングを確認したら、レポートタイプの「検索用語レポート」より、さらに詳細なデータを取得してターゲティングの見直しを図っていきます。
売りたいターゲティングとユーザーの検索動向に乖離が見つかるかもしれません。
(3)検索用語のインプレッションシェア
最後に解説するのが、「検索用語のインプレッションシェア」です。
設定しているターゲティングで、どれだけのインプレッションがあったのかを確認できるレポートです。
確認できる主なデータは以下となります。(注文数やクリック数なども確認可能)
①カスタマーの検索キーワード
②検索ワードのインプレッションシェア
③検索ワードのインプレッションランキング
▼カスタマーの検索キーワード(①)
「カスタマーの検索キーワード」は、ユーザーが実際に検索窓に入力したキーワードになります。
ユーザーがどのような内容で検索しているのかを確認し、ターゲティングに活かすことができます。(「検索用語レポート」でも確認できます)
▼検索ワードのインプレッションシェア(②)
「検索ワードのインプレッションシェア」は、広告が表示できるチャンスに対して、どれだけ表示されたかを示す割合です。
例えば、100回広告が表示されるチャンスがあり、実際に表示(インプレッション数)されたのが50回とした場合、インプレッションシェアは「50%」になります。
この数値が100%に近いほど、設定しているターゲティングで広告が正しく表示されていることになります。
▼検索ワードのインプレッションランキング(③)
「検索ワードのインプレッションシェアランキング」は、広告が表示された割合が、競合他社と比べてどれだけ高いか確認できます。
上図のように、インプレッションシェアが100%でなくても、1位になることもございます。
入札単価が近いなどの要因で、競合と表示数を競い合っているかもしれませんので、入札単価を調整するなどして、シェアを上げていくことが大切です。
広告レポートの注意点
最後に、広告レポートを見るときの注意点を2点お伝えしておきます。
注意点1:レポートが取得できる期間は、最大2か月まで
過去のデータに遡りたくても、最大2か月前までのデータしか取得できません。
そのため、データの取得は小まめに行うことをお勧めします。
注意点2:「セラー」と「ベンダー」で取得できる広告データが違う
▼セラーセントラル
▼ベンダーセントラル
ベンダーセントラルで出品している広告では、「購入商品」のデータが取得できません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「Amazon広告レポート」について少し深堀りし、活用のヒントを解説いたしました。
簡潔にまとめまると、下記の通りとなります。
- 広告レポートで取得できる種類は10種類(SP広告)
└ただし、ベンダーセントラルでは、「購入商品」は取得できない。- 「予算レポート」では、推奨予算や、1日24時間の内、どれだけの時間広告が配信されたか確認できる。
- 「購入商品レポート」では、広告経由で注文された商品が確認できる。
- 「検索用語のインプレッションシェアレポート」では、広告が配信されるチャンスに対して、実際にどれだけの表示されたかの割合や、更に競合と比較した際の順位が確認できる。
Amazon広告のレポートは種類が多く、聞きなれない言葉も多いため、種類によって取得することを敬遠している出品者様もいらっしゃいます。
しかし、データは宝の山。
様々なデータと掛け合わせることで、より売上を向上させていくヒントがたくさん隠されています。
今回ご紹介できなかったレポートも含めて、是非取得してご覧いただき日頃の運用で活用いただけますと幸いです。
「Amazon広告」についてお悩みでしたら、まずはお気軽にAmazon専門コンサルのアグザルファまでご相談ください!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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