【お役立ち情報】Amazonで出品が可能!?「CBDを含む商品」の出品方法と使用できない3つの機能を解説
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今回のテーマは「CBDを含む商品の出品方法」です。
Amazonでは様々なジャンルの商品が販売されていますが、中にはAmazonへ申請をしないと販売ができない商品があります。
特に近年、話題になっていることで耳にすることが多くなった「CBDを含む商品」についても、実はAmazonで販売は可能なものの、出品許可の申請が必要になります。
他モールでは販売できるけど、Amazonでも販売できるのだろうか…
これからCBD関連の商品を出品したいけど、どう進めていくのか⋯
今回は、これらのお悩みを解決できるように「CBDを含む商品」のAmazon出品方法と注意点を含め、使用できない3つの機能を解説していきます。
目次
CBDを含む商品ってどんなもの?
「CBD」とはカンナビジオールの略称のことです。
カンナビジオールとは、大麻草に含まれる成分の1つであり、麻などの植物やオレンジの皮などから抽出される植物由来成分です。心と身体の恒常性を整えるものとして、世界中の国々で医療や健康分野への活用が期待されています。
大麻に含まれる成分といわれると、危険なもの⋯と捉えられがちですが、大麻の中で危険な成分は幻覚、幻聴、酩酊状態、多幸感を引き起こすTHC(Tetra Hydro Cannabinol)であり、CBDとは別の成分となります。
参考:神田西口クリニック
https://kanda-cl.com/about-cbd
なお、CBDを含んだ商品は食品(グミ、オイル)や化粧品(クリーム)、ベイプ等の形で販売していることが多いです。
下図はAmazonで実際に販売されている商品になります。
【グミ】
【オイル(食用)】
【ベイプ】
これらのように、Amazonで出品可能な商品もあれば、一方で出品禁止の商品もあります。
どういったものが出品禁止にあたるのか、以下Amazonのヘルプページに記載されている「出品禁止商品例」になります。一度ご自身が出品を考えているCBD商品が該当していないか確認してみましょう。
Amazonでの出品禁止商品例は下記の通りです。
- 法令により所持等が禁止されている大麻由来製品。例えばテトラヒドロカンナビノール(THC)が含まれている商品。
- 過去にTHC混入が発覚したカンナビジオール(CBD)商品(同ブランド品、およびシリーズ品を含む)
- 薬機法または健康増進法その他の法令で禁止されている医薬品的効果効能の標ぼう、誇大表示等がある商品
- 規制物質と類似した作用を及ぼすと考えられる物質 (例 規制物質THC、HHCと類似した作用を及ぼす物質など)を含む商品
- その他当サイトが販売を許可していない商品
引用元:Amazon出品者のヘルプ カンナビジオール(CBD)商品 出品禁止商品例
また、CBDは「大麻」に該当しませんが、CBDを含む商品は海外で生産されたものが多いため、輸入する製品についても厳しく制限が設けられています。
厚生労働省のサイトにて、輸入に関する詳細が下記の通り記載されています。こちらもあわせて確認しておくことをお勧めいたします。
CBD製品の大麻非該当性の確認について
大麻草の成熟した茎や種子のみから抽出・製造されたCBD(カンナビジオール)を含有する製品については、大麻取締法上の「大麻」に該当しませんが、当該製品を輸入する前に、麻薬取締部においてその該否を確認しております。
引用元:厚生労働省 地方厚生局 麻薬取締部 CBD(カンナビジオール)を含有する製品について
CBD製品について
- 大麻草の成熟した茎又は種子以外の部位(葉、花穂、枝、根等)から抽出・製造され た CBD 製品は、「大麻」に該当します。
- なお、大麻草から抽出・製造されたかを問わず、大麻草由来の成分であるテトラヒドロカンナビノール(THC)を微量でも含有するCBD 製品は、「大麻」に該当しないことが確認できないので、原則として輸入できません。
引用元:厚生労働省 地方厚生局 麻薬取締部 CBDオイル等のCBD製品の輸入を検討されている方へ(2022年4月版)
Amazonへの商品登録方法と出品申請
商品登録
Amazonに商品を登録すること自体は、通常の商品と変わりません。
セラーセントラルの「商品登録」もしくは「在庫ファイル」から登録します。
出品申請
重要なのがここからです!
商品登録の前、もしくは後に必ず「出品申請」が必要になります。
下記パターンの違いにより、必要な書類も異なりますので、まずはどちらのパターンに該当するのか申請前に必ずご確認ください!
パターンの違いは2つあります。
パターンA:輸入しようとする CBD 製品が、大麻草から作られている場合
パターンB:輸入しようとする CBD 製品が、大麻草から作られていない場合
各々必要な書類を以下に記載いたします。
■パターンA
輸入しようとする CBD 製品が、大麻草から作られている場合
①証明書
「大麻草の成熟した茎又は種子から抽出・製造された CBD 製品であること」を証明する内容の文書
●証明書には、以下の内容が記載されていることが必要です。
・書類の作成日
・製造元の責任者の署名及び肩書
・輸入しようとする CBD 製品の CBD が大麻草の成熟した茎又は種子から抽出・製造されたものであること②成分分析書
輸入しようとする CBD 製品のロット番号ごとの検査結果が記載された分析書●成分分析書には、以下の内容が記載されていることが必要です。
・THC、CBD の分析結果
・分析日又は分析書作成日
・CBD 製品のロット番号等輸入する製品が特定できる番号
・分析機関の責任者又は分析実施者の署名及び肩書
・分析方法及び検出限界値(LOD;Limit of Detection)③写真等
CBD の原材料の写真、製造工程の写真等<原材料>
- CBD の原材料として、大麻草の成熟した茎または種子のみを利用していること(大麻草の葉、花穂、枝、根等を使用していないこと)を証明する写真が必要です。
- 原材料の一部分を撮影した写真では、根や枝などが無いことを確認できないため、原材料となる茎などの全体像がわかる写真が必要です。
<製造工程>
- 一例として、大麻草の成熟した茎等を機器に入れている様子や大麻草の成熟した茎等から抽出している様子を撮影した写真や、製造工程が分かる資料(フローチャート等)等が挙げられます。
- あくまでも、CBD の原材料として大麻草の成熟した茎又は種子以外が使われていないかを確認するためのものですので、上記に限定されるものではありません。
原材料及び製造工程の写真が鮮明でない場合には、確認ができない場合があります。
■パターンB
輸入しようとする CBD 製品が、大麻草から作られていない場合
①証明書
化学合成により得られた CBD を用いて製造された CBD 製品であることを証明する内容の文書●証明書には、以下の内容が記載されていることが必要です。
・原料となる化学物質
・合成方法
・書類の作成日
・製造元の責任者の署名及び肩書
・輸入しようとする CBD 製品の CBD が化学合成により得られたものであること②成分分析書
輸入しようとする CBD 製品のロット番号ごとの検査結果が記載された分析書●成分分析書には、以下の内容が記載されていることが必要です。
・THC、CBD の分析結果
・分析日又は分析書作成日
・CBD 製品のロット番号等輸入する製品が特定できる番号
・分析機関の責任者又は分析実施者の署名及び肩書
・分析方法及び検出限界値(LOD:Limit of Detection)引用元:厚生労働省 地方厚生局 麻薬取締部
CBDオイル等の CBD 製品の輸入を検討されている方へ
出品申請の手順
出品申請の手順について解説してまいります。手順は大きく2つあります。
①出品申請に必要な書類の準備
②テクニカルサポートからの申請
一つずつ確認していきましょう。
①出品申請に必要な書類の準備
「新規ASINを申請する場合」と「既存ASINのロットを追加する場合」で、出品申請に必要な書類が異なります。下記をご確認の上、ご自身が出品する商品に該当する書類をご準備ください。
■新規ASINを申請する場合
CBD製品の輸入にあたり、厚生労働省へ提出した書類(販売する商品がこちらの文書に説明されるパターンが、AまたはBのどちらに該当するかによって書類が異なります)、または、通関手続き時の書類(食品等の輸入届出書、化粧品の製造販売届出書、輸入許可通知書など)。成分、製造者や販売者が確認できる商品のラベル、パッケージの写真(デザイン化されたものではなく、商品本体の写真。ASINごとに必要です)。食品や化粧品など、法定表示が要求される商品については、その部分が確認できる写真。
■既存ASINのロットを追加する場合
CBD製品の輸入にあたり、厚生労働省へ提出した書類(販売する商品がこちらの文書に説明されるパターンが、AまたはBのどちらに該当するかによって書類が異なります)、または、通関手続き時の書類(食品等輸入届出書、化粧品製造販売届出書、輸入許可通知書など)。引用元:Amazon出品者のヘルプ カンナビジオール(CBD)商品
ポイントはヘルプページでは特に言語の指定がないことです。
英語のみの資料の場合、「日本語の成分表」を求められるケースが多いため、パッケージ裏面の原材料・成分表記の写真も添えて申請することで、申請時間を短縮できます。
②テクニカルサポートから申請(提出)
①で揃えた必要書類をテクニカルサポートへ申請(提出)する方法を解説いたします。
ASINを作成後(=商品登録完了)、セラーセントラルから以下の手順でEメールのお問い合わせフォームへ進んでください。
▼申請の手順
「ヘルプ」>「サポートを受ける」>「Amazon出品サービス」または、「メニューで問題を閲覧する」>「商品、出品情報、または在庫」>「他の商品、出品情報、在庫に関する問題の調査」に進みます。
下記のフォーマットに従い、必要書類を添付してお問い合わせください。
■パターンA: 出品する商品は大麻草から作られている
- 厚生労働省に提出した証明書を添付しましたか?: はい/いいえ
- 厚生労働省に提出した成分分析書を添付しましたか?: はい/いいえ
- 厚生労働省に提出した写真等を添付しましたか?: はい/いいえ
- 上記のうち、ひとつでも「いいえ」の場合は、通関手続き時に提出した書類を添付し、その書類名を記載してください。
例:食品等輸入届出書、化粧品製造販売届出書、輸入許可通知書など。書類名:xxxxx
*1、2、3のすべての書類または4の種類の添付が必須です(ファイルがアップロード上限を超える場合は、Zipファイルにまとめて提出してください。複数のASINを申請する場合は、ASINと添付ファイルの紐づきが明確にわかるようにしてください。)
■パターンB: 出品する商品は大麻草から作られていない
- 厚生労働省に提出した証明書を添付しましたか?: はい/いいえ
- 厚生労働省に提出した成分分析書を添付しましたか?: はい/いいえ
- 上記のうち、ひとつでも「いいえ」の場合は、通関手続き時に提出した書類を添付し、その書類名を記載してください。
例:食品等輸入届出書、化粧品製造販売届出書、輸入許可通知書など。書類名:xxxxx
*1、2のすべての書類または3の書類の添付が必須です(ファイルがアップロード上限を超える場合は、Zipファイルにまとめて提出してください。複数のASINを申請する場合は、ASINと添付ファイルの紐づきが明確にわかるようにしてください)。
引用元:Amazon出品者のヘルプ カンナビジオール(CBD)商品
上記の審査を通過し、出品許可が得られたら晴れてCBD商品の出品を開始することができます。
審査期間
出品許可の審査には「約2週間前後」時間を要するケースが多いため、余裕を持って申請すること推奨いたします。
Amazonの商品ページに必要な記載
晴れて出品許可を得て「いよいよ出品だ!商品ページを作成して販売開始しよう!」と思った方⋯一旦お待ちください!
ここで一つ、大きな落とし穴がございます…。
商品ページ上に記載しなければならない内容があります。
「THCフリー」の文言を、「箇条書き」と「説明文」へ記載してください。
実は、この記載については、Amazonのヘルプページには載っていません。Amazonからの指示が出ていないのに、なぜ記載するのかというと、ユーザーにTHC*が含まれていると勘違いされることがあるためです。必ずご記載ください!
*Tetra Hydro Cannabinol:大麻の中で危険な成分は幻覚、幻聴、酩酊状態、多幸感を引き起こす成分
弊社がサポートをしているAmazon出品者様のケースで、「THCフリー」の記載が無かったために商品ページが削除されたことが実際にありました。
特に薬機法を含め、このような商材についてはAmazonの取締りが年々強化されています。CBD商品において現状確認済みの注意点は上述の1点のみとなりますが、この先増える可能性も十分にあるでしょう。
これはNG!Amazon出品で使用できない3つの機能
AmazonでCBD商品を出品・販売する場合、通常なら使用できる機能が一部使用することができません。
予め理解しておくことで考慮した販売戦略を立てることができるでしょう。「考えていた販売施策が実施できず、売上目標が狂ってしまった…」といった不測の事態を回避できますのでぜひ知っておきたい内容です。
以下はCBD商品の出品において、使用できない代表的な機能を3点まとめました。
ぜひチェックしておきましょう!
①FBA倉庫へ商品の預け入れができない
カンナビジオール(CBD) が含まれている商品はFBA禁止商品として定められているため、FBAに納品することができません。
FBA納品不可であるため、仮に「Amazonブランド登録」をしていたとしてもVine機能を使用することができません。
引用元:Amazon出品者のヘルプ FBA禁止商品
②Amazon内外の広告は打てない
Amazon内のSP広告・SD広告・SB広告、DSP広告の利用も制限されています。
引用元:Amazon出品者のヘルプ ヘルスケア – 処方薬(Rx)、一般用医薬品(OTC)、サプリメントおよび医療機器
③Amazonストアへの掲載
ブランド登録をしていてもAmazonストアへの掲載ができません。
以上のように、CBD商品は出品制限を受けている商材になるため、Amazonで出品が可能であっても機能面で制限がかかります。
ピンと来た方もいると思いますが、これら使用不可の機能はAmazonで売上を上げていく上で重要な施策になるものが多いということです。とりあえず出品しておきたいのであれば問題ありませんが、売上を立てていく必要がある場合は、通常商品と比べてハードルが高いため、活用できる機能の中で販売戦略を立てていく必要があるでしょう。
まとめ
制限が多く出品できないと思われがちなCBD商品ですが、手順さえ踏めばAmazonでの販売は可能です。
現在は販売可能ではありますが、例えば今後、カンナビジオールの扱いが変わり指定薬物となってしまうと、輸入販売や国内製造が違法になるためAmazonで出品販売は不可能になりますので、CBD商品を取り扱う場合は、定期的に最新情報を確認しておくとよいでしょう。
詳しい最新情報については、厚生労働省の麻薬取締部のページをご確認ください。
CBD(カンナビジオール)を含有する製品について
本記事の内容をまとめますと以下の通りとなります。
- CBD(カンナビジオール)とは、麻草に含まれる成分の1つで、麻などの植物やオレンジの皮などから抽出される植物由来成分であり、食品(グミ、オイル)化粧品(クリーム)、ベイプ等の形で販売していることが多い
- 出品禁止例として、THC(テトラヒドロカンナビノール)を含むものや大麻由来製品などが存在する
- 商品登録の前もしくは後に必ず出品申請が必要であり、提出書類は2パターン
■パターンA: 輸入しようとするCBD製品が、大麻草から作られている場合
■パターンB: 輸入しようとするCBD製品が、大麻草から作られていない場合
出品許可用の書類はフォーマットに従い、テクニカルサポート問い合わせる形で提出する- 商品ページには「THCフリー」の記載が必須であり、記載がない場合は商品ページを削除される可能性がある
- CBDを含む商品はAmazon上の機能を一部制限される
「FBA倉庫への預け入れ」 /「 Amazon内外の広告」 / 「Amazonストアへの掲載」が利用できなくなる
以上となります。
CBD関連の商品の出品についてお悩みでしたら、まずはお気軽にAmazon専門コンサルのアグザルファまでご相談ください!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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