【2022年最新版】Amazonブランド登録完了したら利用できる18特典を総まとめ
こんにちは!
国内初のAmazon専門コンサルサービスを展開しているアグザルファです!
アグザルファブログではAmazon専門コンサルタントがAmazon出品に役立つ情報をお届けしています。
ここ最近、Amazonブランド登録を完了した後にブランド登録者だけが利用できる機能やコンテンツが益々充実してきております。
その数、現時点でなんと18特典…!!
数年前までは両手で数えられる程度だったので充実してきた反面、「機能が多すぎて把握しきれない!」という状況に陥っているAmazonブランド登録出品者の方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、現在(2022年5月度時点)でブランド登録完了後に利用可能となる機能・コンテンツ18特典について、これまで公開してきたアグザルファブログ記事の紹介もあわせてまとめましたので、一気に解説していきます!
Amazonブランド登録しているけど、まだこの機能は使っていなかった
このコンテンツ知らなかった
これだけ限定機能があるならば、Amazonブランド登録を検討してみよう
など新しい発見や再認識できる機会になるかと思いますので、是非今後の販促活動にお役立てくださいませ!
目次
ブランド登録完了後に利用可能になる「ブランド特典一覧」
まず、Amazonではブランド登録完了後に利用可能となる機能やコンテンツのことを「ブランド特典」と呼称しています。
既にブランド登録が完了しているセラーアカウントの場合は、メニュー一覧のブランドタブ内に「すべてのブランド特典」が表示されておりますのでご参考ください。
ここで補足です。
Amazonは世界各国に展開しているため、実は国や地域によってリリース状況が異なるのをご存知ですか?
そのためブランド特典一覧に記載されていても、実際には日本のAmazonだとブランド登録なしでご利用いただける機能もございます。
逆に、現時点でブランド特典一覧に記載がない機能でも、実際にはブランド登録を必要としている機能もございます。
そこで本記事が役に立つ出番がやってまいりました。
これより、特典一覧に記載がない機能も含め、ブランド特典の一覧順に上から一気に解説してまいります。
現在の日本のAmazonで利用できるブランド特典を一緒に把握していきましょう!
「Amazonブランド登録の申請手順」については、以下の記事で詳しく解説しているのでご参照ください⬇︎
ブランド登録セラー限定!ブランド特典掲載の16特典を一挙解説!
1)商品紹介(別名:Aプラス/A+)コンテンツの「ブランドストーリー」
商品紹介コンテンツ(別名:Aプラス/A+)自体はブランド特典ではありませんが、コンテンツ作成時に選択肢として表示される「ブランドストーリー」がブランド特典となります。
ブランドの説明や紹介、Q&Aを載せて購入者にブランドをアピールすることができる比較的新しい機能です。
ブランドストーリーに関する詳細はこちらの記事をご参考ください⬇︎
2)ビデオショッピング – ビデオ機能
ビデオ機能とは商品ページのサブ画像にへ動画を掲載できる機能です。
Amazon曰く、動画を視聴しない購入者に比べ、動画を視聴する購入者が商品を購入する確率は3.6倍であることが判明しているそうです。
商品画像やテキスト文だけでは伝えきれない、商品の使い方や機能説明を動的に訴求できますので是非ご利用ください。
ただし、ビデオ機能は今現在セラー限定公開となっているため、ベンダーセントラルからはAmazonと特別な契約を結ばれているアカウント以外ではご利用いただけません。
ビデオ機能に関する詳細はこちらの記事をご参考ください⬇︎
3)Amazonストア
Amazonストアは「ウェブサイトのようにブランド専用ページをAmazonサイト上に作成し公開できる機能」です。
「Amazonで自社のブランディングをもっと強化したい!」という場合にはAmazonストアを活用することで、ユーザーに向けて、ブランドイメージ・ブランドストーリー・価値・こだわりなどを購入者へ伝えることができます。
Amazonストアについては複数記事にて連載しておりますので、ご参考ください⬇︎
4)スポンサーブランド広告(SB広告)
スポンサーブランド広告(SB広告)は、主に検索結果のトップに「自社ブランドアイコン、キャッチコピー、商品画像3点」を表示できるAmazonサイト内の広告です。
その他にも検索結果最下部(フッター)や商品ページ上にも掲載されます。
検索結果の” 目立つ位置 “に表示されるため、ブランドと商品ラインナップの” 認知度 “を高める効果がある広告になります。
また、ランディングページにAmazonストアを指定することができますので、Amazonストアとの相乗効果が期待できます。
スポンサーブランド広告に関する詳細はこちらの記事をご参考ください⬇︎
5)新規出品者特典プログラム
新規出品者特典プログラムは、2022年1月1日以降「大口出品」で開設したアカウントに対し、Amazonからさまざまな特典を受けることができるプログラムです。
中小企業やブランドオーナーなどに対して、効果的に事業を成長させるためのプログラムとして以下の特典などを提供しています。
・FBAパートナーキャリアサービスの利用でFBA納品配送料が11,000円割引
・22,000円分のスポンサープロダクト広告のクレジット(広告費)が獲得可能
上記以外にもお得な特典が受けられるので、是非利用したいところです。
なお、新規出品者向けプログラムのため、こちらの特典もセラー限定となっております。
新規出品者特典プログラムに関する詳細はこちらの記事をご参考ください⬇︎
6)Amazon Vine
Amazon Vineは「Vineメンバー」と呼ばれるトップレビュアーへ、出品者が商品をサンプルとして無料で提供し、率直な商品レビューを投稿してもらえるプログラムとなります。
ただし、充実したコメント内容や高評価を投稿してもらえる保証はありませんのでご注意ください。
それでも商品レビューは転換率向上のきっかけになる要素ですので、商品レビュー獲得にお悩みの場合はぜひご検討ください。
Amazon Vineに関する詳細はこちらの記事をご参考ください⬇︎
7)Amazon定期おトク便
Amazon定期おトク便はその名の通り、定期購入が選択可能となるプログラムです。
購入者側としては、通常の販売価格よりも5~10%割引されるため、定期的に割引購入できること、毎回注文する手間が省けるメリットがあります。
出品者側としては、リピーターの囲い込みになるため、両者にとっても嬉しいサービスです。特に生活用品などの消耗品を販売されているAmazon出品者様にとっては相性が良い施策ですので、ぜひご検討ください。
なお、現在日本のAmazonにおいてはブランド登録が完了していなくても条件を満たしていれば利用可能です。
Amazon定期おトク便に関する詳細はこちらの記事をご参考ください⬇︎
8)Amazonスポンサープロダクト広告(SP広告)
Amazonスポンサープロダクト広告(以下SP広告)は簡単な準備で運用を始めることができるAmazonサイト内の広告です。
広告が表示される場所は、検索結果一覧、商品ページ上、決済画面など様々な箇所に掲載されますが、掲載枠の数や制限はカテゴリや検索キーワードによって変動しますのでご了承ください。
SP広告を活用することで購入者の目に触れる機会が増えますので、目的に応じて商品の露出拡大を図っていきましょう。
なお、現在日本のAmazonにおいてはブランド登録が完了していなくても条件を満たしていれば利用可能です。
Amazonスポンサープロダクト広告に関する詳細はこちらの記事をご参考ください⬇︎
9)スポンサーディスプレイ広告(SD広告)
スポンサーディスプレイ広告(SD広告)は広告対象のASINに関連する商品やカテゴリ、Amazonのデータを活用した「特定の興味・関心を持つユーザー」をターゲティングとして設定できるAmazonサイト内の広告です。
Amazon内の商品詳細ページやその他の商品関連ページ、Amazonトップページを含むあらゆる箇所に配信されます。
また、広告商品を閲覧または購入したユーザーへのリターゲティングやこれまでのAmazon内行動から想定されるセグメントに対する配信が可能ですので、リピート購入を促すことや購入意識の高いユーザーに広告配信することができます。
スポンサーディスプレイ広告に関する詳細はこちらの記事をご参考ください⬇︎
ここまでにご紹介した各Amazon広告についてまとめた記事もございますので、こちらもご参考ください⬇︎
【Amazon初心者向け】Amazon広告&DSP広告の4種類の特徴・目的を簡単解説!(スポンサープロダクト/スポンサーブランド/スポンサーディスプレイ/AmazonDSP)
10)ブランド分析
ブランド分析は別名「brand analytics」というAmazonの分析ツールで、分析できる項目は以下の4つとなります。
②商品比較と代替購入レポート
③リピート購入行動
④マーケットバスケット分析
Amazon全体で検索頻度の高いキーワードの一覧や出品している商品と比較検討される競合商品などのデータを取得することができる便利なツールですので、データを活用した戦略的な決定を実施したい場合にご活用ください。
ブランド分析については2回に分けて連載しておりますので、こちらの記事もご参考ください⬇︎
Amazonブランド登録セラー必見!「brand analytics」で分析できること(リピート購入行動|マーケットバスケット分析編)
※2022年6月18日の新着情報で、2022年6月30日以降、Amazonブランド分析の商品比較と代替購入レポートが利用できなくなる案内がございました。
11)比較テストの管理(ABテスト)
比較テストは2パターンのコンテンツを同期間で比較検証できる新機能です。
比較テストにより設定したAパターンとBパターンのコンテンツは、Amazonサイトへ訪問したユーザーへランダムに割り当てられて表示されます。
従来の仕様だと同時期に効果検証を実施することができませんでしたが、本機能を利用することで「より正確な検証結果の獲得」と「検証期間の短縮」が可能です。
なお、比較テストも現在のところセラー限定公開となっております。
比較テストの管理に関する詳細はこちらの記事をご参考ください⬇︎
12)権利侵害を報告する
権利侵害報告は知的財産権の権利者またはその代理人が、知的財産権を侵害されたと思われる場合、その旨をAmazonに申告するための機能です。
規約違反や不正行為を報告するものではありませんのでご注意いただき、所有する商標を勝手に利用している商品ページを見つけた場合などにご活用ください。
なお、権利侵害を申告する場合は「ブランドレジストリ」から行うことが可能です。
知的財産権侵害の報告についてはAmazonヘルプページをご参照ください⬇︎
参考:Amazonヘルプページ:知的財産権侵害の報告
13)IP Accelerator(商標登録促進)
IP Acceleratorは括弧書きにも記載されている通り、商標の登録をAmazonが後押ししてくれるプログラムです。
IP AcceleratorはAmazonが出品者と法律事務所をつなぐためのプログラムですので無料で利用することが出来ます。
「サービスプロバイダーのネットワーク」から日本のIPアクセラレーターを請け負ってくれるプロバイダーを確認し、該当する法律事務所を選択したら、その法律事務所へ直接問い合わせいただきます。
IP Acceleratorに登録されている法律事務所を通じて商標申請を行うことで、その後のブランド登録もスムーズに進められることが期待できます。
法律事務所を利用して商標登録を進める場合は依頼費用が発生いたしますので、問い合わせ段階で費用面の確認もしておきましょう。
また、専属の弁理士や弁護士がおられない場合や、商標取得にかかる相場感を確認したい場合などにもご活用ください。
現在IP Acceleratorに登録されているプロバイダーの確認はセラーセントラルの場合、下記サービスプロバイダーネットワークよりご確認ください⬇︎
Amazonセラーセントラル:サービスプロバイダーのネットワーク
なお、ベンダーアカウントのみ所有されている場合はお問い合わせ方法が異なります。IP Acceleratorに関するよくある質問については専用ページからご参照いただけます⬇︎
Amazon:IP Acceleratorに関するよくある質問
14)Project Zero
Project ZeroはAmazonから購入者に対して真正品を確実にお届けすべく発足したプロジェクトであり、2019年の初めに米国および欧州からスタートしました。
本プロジェクトの目的はズバリ「偽造品の撲滅」です。
現時点では以下3つの機能を備えています。
■セルフサービスの偽造品削除ツール
■商品のシリアル化
Project Zeroが利用可能となれば、偽造品が疑われる出品者の相乗りや別ページを作成されてしまった場合でも、Amazon側で該当のアカウントや商品ページを調査し削除するなど、然るべき対応を迅速に遂行します。
Project Zeroに関する詳細はこちらの記事をご参考ください⬇︎
15)Transparency
Transparencyは先ほどご紹介したProject Zero機能の中にある「商品のシリアル化」プログラムです。
本プログラムを一言でお伝えすると、「個別に商品を特定し、購入者の手に渡る前に積極的に偽造品を防止する商品のシリアル化サービス」です。
Transparencyに登録した商品は、楽天やYahoo!ショッピング、自社サイトを含めAmazonサイト以外で販売する商品に対してもコードを貼り付ける必要があります。
ですので、専用コードの発行費用以外にもコストがかかりますが、偽造品にお悩みのブランドをお取り扱いされている場合には、こういった取り組みがありますのでぜひご検討ください。
Transparencyに関する詳細はこちらの記事をご参考ください⬇︎
16)偽造犯罪対策チーム
偽造犯罪対策チームはブランド特典一覧に記載されておりますが、リンクにある「開始する」「詳細はこちら」をクリックしても「このページは存在しません。」との表示になります。
というのも日本のAmazonではまだ専用ページなどが実装されていない状態です。
上記リンク先には「Brand Registry」、「Transparency」、「Project Zero」のリンクが記載されているのみとなるため、今後の専用ページ実装に期待しましょう。
他にもまだある!ブランド特典+α!2特典
本記事のはじめにも触れておりますが、ブランド特典一覧に記載がない機能でも、実際にはブランド登録が必要なプログラムがございます。
現時点で確認された機能は、
・カスタマーレビュー
・商品ドキュメントの管理
上記2つがございますので、それぞれ解説していきます。
17)カスタマーレビュー
カスタマーレビュー機能は低評価の商品レビューを投稿した購入者に直接連絡が取れる機能として実装されました。
これまでは商品レビュー投稿者と注文者を特定することができず、仮に投稿者名などから特定できた場合でも出品者から注文者へ連絡を行うことはポリシー違反として認められていませんでした。
ところが、この「カスタマーレビュー」では、セラーセントラル上の「カスタマーレビュー」機能にあるメールチャネルを介することで、星1~3の商品レビューを投稿した購入者に「返金」か「カスタマーサポート」を促すメールを送ることができるようになりました。
ガイドライン上、レビューの変更や削除を依頼することはできませんが、投稿者へ何かしらアクションが取りたい場合には現状唯一の手段となりますので、有効に活用していきましょう。
なお、カスタマーレビュー機能もセラー限定機能となっております。
カスタマーレビューに関する詳細はこちらの記事をご参考ください⬇︎
18)商品ドキュメントの管理
商品ドキュメントの管理はインストールマニュアルや互換性ガイド、トラブルシューティングガイドなどの商品に関するドキュメントを商品ページ上に表示できる機能です。
これらのドキュメントは商品ページ上からダウンロード可能ですので、購入前の情報確認や購入後のサポートコンテンツを購入者に提供することを目的としています。
これまで商品に同梱するしかなかったドキュメントデータが事前に確認可能となることで、コンバージョン率の向上、カスタマーサポートコストの削減、売り上げの向上、返品率の削減といった効果が期待できます。
商品ドキュメントの管理についてはAmazonヘルプページをご参照ください⬇︎
Amazonヘルプページ:商品ドキュメントについて
まとめ
今回は「【2022年最新版】Amazonブランド登録が完了したらできる18特典を総まとめ」と題して一挙に概要を解説させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
Amazonブランド登録完了後に利用可能となる機能やコンテンツは今後も増えていく可能性が高いため、ぜひ今回のまとめ記事をご参考の上、活用できそうなものは積極的にお取り組みくださいませ!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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