【2023年最新】Amazon販売手数料とFBA手数料の改定内容まとめ&手数料削減のコツ
こんにちは!
国内初のAmazon専門コンサルティング・運用代行サービスを展開しているアグザルファです!
アグザルファブログではAmazon専門コンサルタントがAmazon出品に役立つ情報をお届けしています。
2022年12月22日のセラーセントラル新着情報にて、「【重要】 2023年Amazon.co.jp販売手数料とFBA手数料の改定について」の案内がありました。
毎年、各種手数料の改定は行われていますが、今回の改定内容は確認できていますでしょうか。
・年末年始の繁忙期で、詳しく内容を確認できていなかった…
・具体的に何がどう変わるの?
・出品している商品が改定対象になるか分かりにくい…
・出来る限り費用負担は抑えたい!
そんな出品者様のために、今回は「2023年度のAmazon販売手数料とFBA手数料の改定内容」について、詳しく解説していきます。
さらに、「FBA在庫保管手数料およびFBA長期在庫追加手数料の改定」に注目して、手数料の確認方法や手数料負担を削減するコツも解説いたしますので、不振在庫が多くて困っている出品者様は是非最後までお読みくださいね!
目次
販売手数料とFBA手数料改定の概要
はじめに、2022年12月22日にセラーセントラルで案内があった内容は以下のとおりです。
【重要】 2023年Amazon.co.jp販売手数料とFBA手数料の改定について
平素よりAmazonをご利用いただきありがとうございます。
2022年には新型コロナウイルス感染症の影響が未だ続き、世界中で燃料価格の高騰やインフレ、景気後退などが懸念されています。こうした困難な時期のなか、本年も購入者様へよりよいお買い物体験をご提供くださり、販売事業者の皆様に感謝申し上げます。
Amazonは人材、テクノロジー、輸送、インフラなどに投資とイノベーションを続けるとともに、販売事業者様と購入者様によりよいサービスをご提供できるよう、効率化とコスト管理に努めております。このたび、2023年に実施する販売手数料とフルフィルメント by Amazon(FBA)手数料の改定についてご案内いたします。
セラーセントラル新着情報:【重要】 2023年Amazon.co.jp販売手数料とFBA手数料の改定について
そして、以下の手数料について改定されることが案内されております。
<2023年3月1日から改定>
・販売手数料
<2023年4月1日から改定>
・FBA配送代行手数料
・購入者返品手数料の改定
・FBA小型軽量商品プログラムの手数料改定
<2023年4月15日から改定>
・FBA在庫保管手数料およびFBA長期在庫追加手数料の改定
Amazon出品者様にとっても、原材料や燃料価格の高騰によって費用負担が増えてしまい、ここ数年で商品の販売価格を値上げされた方も多いかと思います。
そんな中、さらにAmazonの手数料負担まで増えてしまったら…と不安になりますよね。
まずは以下解説の各手数料の改定内容をご確認いただき、余計な手数料負担が発生しないように対策を行っていきましょう!
「FBA」の概要については、以下のブログで詳しく解説していますのでご参照くださいませ⬇︎
改定①販売手数料
今回販売手数料の改定対象となるカテゴリーは、以下の3カテゴリーとなります。
・服&ファッション小物
・シューズ&バッグ
・ジュエリー
▼改定内容
①服&ファッション小物
商品1点あたりの売上合計のうち、3,000円以下の部分については商品代金の12%、3,000円を超える部分については商品代金の8%
<例:売上の合計が8,000円の商品の場合>
8,000円のうちの3,000円については販売手数料率が12%、残りの5,000円については8%となり、販売手数料合計は760円
→実効手数料率は9.5%(3,000円×12% + 5,000円×8%)になります。
②シューズ&バッグ
商品1点あたりの売上合計のうち、7,500円以下の部分については商品代金の12%、7,500円を超える部分については商品代金の6%
<例:売上の合計が18,000円の商品の場合>
18,000円のうちの7,500円については販売手数料率が12%、残りの10,500円については6%となり、販売手数料合計は1,530円
→実効手数料率は8.5%(7,500円×12% + 10,500円×6%)になります。
③ジュエリー
商品1点あたりの売上合計のうち、10,000円以下の部分については商品代金の10%、10,000円を超える部分については商品代金の6%
<例:売上の合計が26,000円の商品の場合>
26,000円のうちの10,000円については販売手数料率が10%、残りの16,000円については6%となり、販売手数料合計は1,960円
→実効手数料率は7.5%(10,000円×10% + 16,000円×6%)になります。
上記の改定については、約1年前の2022年3月1日から開始したプロモーション料金が今回の改定で標準料金となるため、出品者様にとっては嬉しい改定となっています。
改定内容に関する詳細な内容は、以下のヘルプページをご参照くださいませ。
セラーセントラル ヘルプページ:2023年販売手数料の改定(Amazon.co.jp)
手数料負担を減らすコツ
本来は上述の3カテゴリーに属する商品なのにも関わらず、別のカテゴリーで登録されているために手数料が高くなっている場合があります。
したがって、出品商品のカテゴリーが正しく登録されているか、この機会に確認しましょう。
各商品の登録カテゴリーは、セラーセントラルの在庫管理>売上ランキングに表示されています。
もし、売上ランキングの列が表示されていない場合は、在庫管理>設定から追加できますので、必ず登録しておくようにしましょう。
また、カテゴリーが間違っている場合は、在庫管理>詳細の編集>重要情報>推奨されるブラウズノードの順に移動して、修正してください。
在庫管理画面上で修正ができない場合は、テクニカルサポートに問い合わせて登録カテゴリーの変更を依頼しましょう。
「Amazonテクニカルサポートへの問い合わせ方法」については、以下のブログで詳しく解説していますのでご参照くださいませ⬇︎
改定②FBA手数料
つづいて、FBA手数料の改定内容について解説していきます。
今回の改定対象となるのは、FBA小型軽量プログラムに関する手数料です。
▼改定内容
FBA小型軽量商品プログラムの手数料:商品1点あたりにつき、15円引き上げ
・小型サイズの手数料:193円→208円に引き上げ
・標準サイズの手数料:208円→220円に引き上げ
上記の手数料には10%の消費税が含まれます。
※注意点※
FBA小型軽量商品のFBA手数料は、Amazonフルフィルメントセンターから商品が出荷される際に算出され、請求されます。
そのため、2023年4月1日以降に出荷される場合には、2023年4月1日より前に注文された商品であっても新しいFBA小型軽量商品のFBA手数料が適用されます。
改定内容に関する詳細な内容は、以下のヘルプページをご参照くださいませ。
セラーセントラル ヘルプページ:2023年FBA小型軽量商品プログラムの手数料改定(Amazon.co.jp)
改定③FBA配送代行手数料
次に、FBA配送代行手数料の改定は「標準サイズ」のサイズ区分が対象となり、2023年4月1日出荷分より有効となります。
▼改定内容
標準サイズ区分2が、以下の3サイズに分割されます。
・標準-2a(40cm以下): 商品1点あたり434円
・標準-2b(50cm以下): 商品1点あたり465円
・標準-2c(60cm以下): 商品1点あたり485円
※注意点※
FBA配送代行手数料は、Amazonフルフィルメントセンターから商品が出荷される際に算出され、請求されます。
そのため、2023年4月1日以降に出荷される場合には、2023年4月1日より前に注文された商品であっても新しいFBA配送代行手数料が適用されます。
改定内容に関する詳細な内容は、以下のヘルプページをご参照くださいませ。
セラーセントラル ヘルプページ:2023年FBA配送代行手数料の改定(Amazon.co.jp)
手数料負担を減らすコツ
FBA小型軽量プログラムの手数料、FBA配送代行手数料ともにサイズ区分が手数料の基準となっていることがお分かりいただけたでしょうか。
実は、FBA納品先のフルフィルメントセンターで実施される計測は実際の梱包サイズよりも大きく計測されることがあります。
その際は、セラーセントラルにて「再計測」と検索すると、FBAの再測定リクエストを送ることができます。
梱包時のサイズより大きく計測されている場合や、数cm程度の差で一つ上の大きいサイズ区分として登録されている場合には是非お試しください。
その他にも、
・商品のパッケージを小さくする
・PP袋などに入ってしまう空気を抜いてから梱包する
・パッケージをなくして商品のみを簡単な袋に入れる
などの工夫で、一つ下のサイズ区分へ変更され、手数料を抑えられることもございますのでご検討ください。
改定④購入者返品手数料
次に、購入者返品手数料については、2023年4月1日以降で廃止されることが案内されました。
購入者が「30日間返品送料無料」を利用して、服&ファッション小物およびシューズ&バッグカテゴリー商品を返品した際に発生する手数料ですが、無料プロモーション期間中によって免除されておりました。(2023年2月末時点)
購入者返品手数料無料プロモーションは、2023年3月31日まで引き続き適用され、2023年4月1日から購入者返品手数料は廃止されます。
改定内容に関する詳細な内容は、以下のヘルプページをご参照くださいませ。
セラーセントラル ヘルプページ:購入者返品手数料2023年購入者返品手数料の改定(Amazon.co.jp)
改定⑤FBA在庫保管手数料およびFBA長期在庫追加手数料
FBA在庫保管手数料
FBA在庫保管手数料では、服&ファッション小物、シューズ&バッグを除く小型/標準サイズの商品が改定の対象となっております。
繁忙期(10月~12月)と繁忙期を除く期間(1月~9月)のように、期間によっても手数料が異なるので注意が必要です。
▼改定内容
①1月〜9月
小型/標準サイズの商品の在庫保管手数料:5.160円→5.676円に引き上げ
※2023年5月の請求(2023年4月分の保管手数料)から適用
②10月〜12月
小型/標準サイズの商品の在庫保管手数料:9.170円から10.087円に引き上げ
※2023年11月の請求(2023年10月分の保管手数料)から適用
FBA長期在庫追加手数料の改定(旧称:長期在庫保管手数料)
FBAでは「毎月15日」に在庫一掃チェックを実施していて、チェック実施日に保管期間が365日を超えた在庫については、長期在庫保管手数料が発生していました。
今回の改定の中でも大きなポイントとして、2023年4月15日以降、在庫保管に関する新たな手数料が発生いたします。
▼改定内容
保管期間が271~365日の在庫:FBA長期在庫追加手数料が新たに発生
保管期間が366日以上の在庫:長期在庫追加手数料(旧称:長期在庫保管手数料)が引き上げ
これまでは手数料が発生していなかった保管日数271~365日の在庫にも、2023年4月15日以降は手数料が発生しますので、注意が必要となります。
改定内容に関する詳細な内容は、以下のヘルプページをご参照くださいませ。
セラーセントラル ヘルプページ:2023年FBA在庫保管手数料および長期在庫追加手数料の改定
FBA長期在庫追加手数料の確認方法
前項で解説した、FBA長期在庫追加手数料については、新たに出品者様の手数料負担が増えることが理解いただけたでしょうか。
もちろん、出来る限りこれらの手数料は削減していきたいですよね。
本項では、「どの商品でFBA長期在庫追加手数料が発生しているか、今後発生しそうなのか」を確認していきましょう。
・セラーセントラル>レポート>フルフィルメント をクリック
・返送/所有権の放棄>返送推奨レポート をクリック
【オンラインで閲覧】または【ダウンロード】を指定して、保管日数ごとの在庫と返送が推奨される在庫数が確認できます。
上図の場合は、黄色で色付けした部分が長期在庫追加手数料の対象となり、返送推奨の在庫が1点あります。
FBA長期在庫追加手数料を回避・削減するコツ
前項でどの商品に手数料が発生している、あるいは今後発生しそうか確認できました。
このまま在庫を保管し続けているとFBA長期在庫追加手数料が発生してしまうので、余計な費用負担を回避・削減する方法を解説していきます。
1.在庫返送・所有権の放棄
2.長期在庫保管手数料の対象となる在庫の自動返送/所有権の放棄
上記2通りの方法がございますので、それぞれ解説していきます。
1.在庫返送・所有権の放棄
上述した返送推奨レポートから任意の出品者SKUまたはASINを指定して、在庫の返送(または所有権の放棄)依頼を行うことができます。
・返送推奨レポートで在庫の返送(または所有権の放棄)を行う出品者SKUかASINを入力して、【返送(または所有権の放棄)依頼を開始】をクリック
・返送の場合は配送先住所に誤りがないか確認し、以下の項目を入力し、【確認】をクリックして完了
・返送/所有権の放棄依頼番号 ※10文字以内
・返送/放棄する販売可能な在庫数量
・返送/放棄する販売不可の在庫数量
上記で依頼した内容は、レポート>フルフィルメント>返送/所有権の放棄依頼の詳細レポートから進捗状況が確認できます。
2.長期在庫保管手数料の対象となる在庫の自動返送/所有権の放棄
前述の在庫返送/放棄依頼が手動で行うものだったのに対して、保管日数が366日以上に達した在庫を自動的に返送/放棄するよう設定することもできます。
・セラーセントラル 歯車のマークをクリック>FBAの設定をクリック
・「販売可能な在庫の自動設定」の【編集】をクリック
・長期保管在庫の自動返送/所有権の放棄の設定で【有効】にチェックを入れ、【返送】または【廃棄】を選択
・返送の場合は、Eメールアドレスと返送先住所を入力、廃棄の場合はEメールアドレスのみを入力して、【更新】をクリックして完了
※注意※
・長期在庫保管手数料の対象となる在庫の自動返送/所有権の放棄で、対象となるのは「保管日数が366日以上」の在庫のみとなります。
・「FBA長期在庫追加手数料」の対象として、今回の改定で追加された「保管日数が271~365日」の在庫は自動返送/放棄の対象とはなっておりません。
・「保管日数が271~365日」の在庫については、定期的に返送推奨レポートで確認することをおすすめいたします。
3.その他
返送や所有権の放棄以外にも、在庫処分セールや、各種タイムセール、クーポンなどを活用して、在庫手数料が発生しないように回転率を上げていくことも検討してみてくださいね。
また、一度の納品数量を減らす代わりに納品回数を増やすなど、在庫保管日数が増えすぎないように納品計画を見直すことも効果的です。
「在庫処分タイムセール」の参加方法などは、以下のYouTubeチャンネル、またはブログで詳しく解説していますのでご参照くださいませ⬇︎
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「2023年度のAmazon販売手数料とFBA手数料の改定内容」について解説いたしました。
各手数料の改定内容について理解を深めておくと、余計な手数料負担を減らすコツが見つかることがお分かりいただけたかと思います。
今後の商品展開や在庫管理にも是非お役立てください。
Amazon販売手数料とFBA手数料についてお悩みでしたら、まずはお気軽にAmazon専門コンサルのアグザルファまでご相談ください!
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後もAmazon出品者の皆さまにプラスとなる情報を発信して参ります!
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